キングダム 人物紹介
名前:渕(えん)
飛信隊(ひしんたい)の結成から副長を務める。
目立つ能力はないが陰から飛信隊を支え続ける。
基本的に信は敵・味方関係なくどんな位の人も呼び捨てする。
嬴政(えいせい)=「政!」
昌文君(しょうぶんくん)=「昌文君のおっさん」
壁(へき)=「壁のあんちゃん」
王騎(おうき)=「唇将軍(くちびるしょうぐん)!」
しかし渕(えん)のことは飛信隊の副将であり位は低いが「渕さん」と敬称を付けて呼ぶ数少ない人物。
飛信隊で唯一、兵ではない男
飛信隊の初期メンバーは2種類の人達で構成された。
ひとつは志願兵。
自ら兵に志願し大きな武功を狙う者たち。
もうひとつは強制で徴兵された者たち。
しかし皆 共通点があり、村に帰れば農業・土木業を営み生計を成り立たせている。
最初はこんな100人で構成されていた。
そして千人・五千人と部隊が膨れ上がると元・郭備(かくび)隊、元・麃公(ひょうこう)兵と正規兵が入隊する。
そんな飛信隊でひとり珍しい人物がいる。
農民でも正規兵でもない人物。
大きな武功を挙げ続ける飛信隊の副長・渕(えん)である。
元はただの王宮と信の連絡係
飛信隊(ひしんたい)に入隊する前は、ただの連絡係だった。
政の暗殺あったときに信が助けた。
その経緯を踏まえて、壁(へき)が王宮の危機を信に伝えるための信の住む村に派遣された。
そんな渕に信が頼んだ最初の出来事。
それが”大将軍・王騎(おうき)がいる城に連れていくこと”だった。
信の狙いは”大将軍になるためには大将軍の下で修行すること”。
無謀にも一度しか会ったことがない王騎に修行の懇願に向かった。
しかし王騎はこれを受け入れた。
若き将である信の”啖呵”が気に入った。
王騎が信に最初に命じた修行”実戦”。
百人程度の人口で争いが絶えない村の平定。
(平定・・・敵や賊を討ち秩序を回復すること)
ただ連れて行っただけの渕は、王騎の命でこの修行に付き合わされることになる。
王騎が信に教えたかった事。
それは”率いること”の難しさと”集”の強さ。
しかしそれを学んだのは信だけではない。
渕の決断
紀元前244年。
秦(しん)国は韓(かん)を目指し出陣すると、その隙を狙い趙(ちょう)に攻め込まれる。
秦は緊急徴兵し対策する。
そして大将として王騎(おうき)が選ばれ、修行を終えた信は参加することになった。
王騎は信が隊長を務める100人の部隊に飛信隊(ひしんたい)という名を授け、副将には渕が務めることになる。
飛信隊が受けた最初の命は”側面より突入しどさくさに紛れて趙軍・馮忌(ふうき)の首を取れ”
しかし出来たばかりの隊。
足並みが揃うはずもない。
このままでは突破は難しく馮忌まで辿り着けない。
飛信隊に入った老兵・魯延(ろえん)は提案する。
それは”敵将の首を狙う者”・”残り敵を引き付ける為に残される者”の二つに隊を別ける事。
残された者には死を意味する。
そして渕は決断する。
渕は信を安心させるため、笑顔で虚勢を張る。
信は馮忌の首を取り、渕は・・・
残った隊員と”集”の強さを示した。
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【飛信隊副将・渕物語】 渕(えん)が王騎から学んだもの