新年あけましておめでとうございます。
2019年は亥年ですね。この「亥」というのは、十二支の12番目にくるものです。また、十干では「己」にあたり、 干支では「己亥(つちのとい)」といいます。
「干」も「支」も、それぞれに木・火・土・金・水と5種の基本要素をあてています。これを五行思想といいます。「己」は「土」、「亥」は「水」で相剋(土剋水)となります。相剋とは、相手を打ち滅ぼして行く陰の関係とされています。土剋水(どこくすい)とは、土は水を濁す。また、土は水を吸い取り、つねに溢れようとする水を堤防や土塁等でせき止める。という意味になります。
「己」は、十干の中で6番目にあたり、最も柔軟なものであり、さまざまな物事をスムーズに展開させるエネルギーを内蔵しています。植物が充分に生長し、形が整然としている状態を指します。陽明学者・思想家の安岡 正篤によると、「己」は、糸のもつれを正して規律を正すという漢字で、前年の「戊戌」で茂りに茂った諸々を解消して筋を通さなくてはならないと言っています。