若い頃はいろいろなものに好奇心旺盛であった愛犬も、老化と共に興味を示さなくなっていきます。体力の衰えから、散歩に行きたがらなくなったり、動作が鈍くなったりします。犬の場合は認知症になるリスクが高いので、脳を活性化させる遊びを取り入れることが大切です。
また、犬も人間同様い老いとともに筋肉が衰えてきます。いままでと同じ住環境では生活に支障がでてくる場合があります。その状況に合わせて、ストレスのない長生きができるような環境を整えてあげる必要があります。
前回は「無理しない介護」についてご紹介しましたが、 第2回は「シニア期からの運動と飼育環境」についてお話します。
脳を活性化させる遊びとは
①散歩のコース・時間を変える
散歩に限らず、毎日の決まりきった日常生活は刺激が少なく、認知症のリスクを高める要因になります。新しい環境に接することはそれが刺激となり、脳を活性化させる効果があります。ときどき、散歩のコースや時間を変えることが大切です。また、足腰が弱っている、歩けないような場合は、カートなどに乗せて散歩を行うとよいでしょう。ただし、大きな変化は心身の負担になることがありますので、飼い主が臨機応変に愛犬の様子を見ながら取り入れていきましょう。