福岡、千葉両県警は28日、17都府県のコンビニの現金自動預払機(ATM)から約18億円が不正に引き出された事件で、不正作出支払用カード電磁的記録供用と窃盗容疑で、指名手配中の井上勇容疑者(41)の公開捜査に踏み切った。全国の警察がこれまでに暴力団組員ら約250人を逮捕している。
井上容疑者は準暴力団「関東連合」元メンバーで、一連の事件を主導したとみられる。井上容疑者は昨夏ごろまで東京都内に潜伏しているのが確認され、出国した記録はないという。
福岡県警によると、井上容疑者は2016年5月15日、福岡市博多区のコンビニ43店舗のATMに、南アフリカで発行された偽造カードを挿入し、計4380万円を引き出した疑いがある。