中古市場では価格の上がっているモデルも
スポーツカーに限らず、名車というのはモデルチェンジを繰り返すことで、その魅力を熟成させ、価値を高めていくものだ。その代表格といえるのが、リアに水平対向6気筒エンジンを積むという特殊なレイアウトを守り続けているポルシェ911だろう。
一方で、メーカーの威信をかけて開発したスポーツカーでありながら、1代こっきりで終わってしまうこともある。後継モデルを考えられるレベルまでビジネスとして成功できなかったから終焉したともいえるが、そもそもスポーツカーというのは数が売れる種類のカテゴリーではない。
何世代もフルモデルチェンジを繰り返せるほうが少数派ともいえる。後継モデルが生まれなかったからといって、その出来が悪かったとはいえない。むしろ1代限りで終わったからこそ、そのコンセプトはぶれずに伝説の名前になっている。ここでは、そうした伝説の国産スポーツカーから5車種をセレクト、それぞれの魅力や価値を再確認してみたい。