名だたる欧州ブランドの存在
1990年代までの自動車カスタムで、初めの一歩といえるのがステアリング交換。スポーツカーもセダンもRVも軽自動車も、こぞって社外品を愛用する時代だった。そこで、一斉を風靡した人気メーカーやモデルを振り返りつつ、最近のステアリング事情も考察してみたい。
現在でも社外ステアリングのツートップと聞けば、多くの人が「MOMO(モモ)」と「NARDI(ナルディ)」の名を挙げるだろう。なかでもモモの『ベローチェ』とナルディの『クラシック』や『パーソナル』は人気が高く、クルマが変わっても同じステアリングを使い続けるフリークも多かった。
さらに同じ名前を冠したモデルでもグリップの素材や外径を使い分けることで、様々な用途やユーザーの趣味嗜好に対応させた。例えば素材がウッドならばセダンやハイソカーと呼ばれたスペシャリティクーペ、レザーならスポーツカー全般でより走り重視の人は滑りにくいバックスキン、もしくは穴開け加工を施したパンチングレザーなどなど、バリエーションもさまざま。