前回のBMW X3 3.0Siで行ったレビューからおよそ1か月後、再びアイスフューズの効果検証をする機会に恵まれることになった。
今回、検証に協力してくれたのは、平成18年式の200系ハイエース2.5LスーパーGL(ディーゼル)。前回のBMW X3も12万kmオーバーの車両であったが、今回のハイエースは、なんと18万kmオーバー。
ハイエース好きや、ハイエースを仕事で使っているユーザーにとっては、ハイエースで20万km以下は序の口。今回アイスフューズの交換を決めた理由も、まだまだ長く乗っていたいからだという。
今回は、そんな強者ハイエース、しかもディーゼルエンジンを相手に、アイスフューズがどこまで効果を発揮するのかじっくり検討してみた。
また、作業にも協力してくれた、ガレージハヤシの林代表、さらにアイスフューズの販売元であるユナイテッドサウンド代表の長谷川氏との対談も交えお伝えしていこう。
交換前の走行インプレッション
今回の取材に協力してくれた「ガレージハヤシオートワークス」は、ハイエースを得意とするプロショップ。代表の林氏は、県内では有名なハイエース専門店の出身で、ハイエースには深く精通している。そこで、今回のインプレッションにも協力してもらうことになった。
まずは、交換前の状態を知るために試乗。私と林氏の二人で乗った感想は、ともに同じで、「極々普通の2.5Lハイエース」であった。強いて言うならば、走行距離の割に機関系の調子が良く、距離によるショック回りの抜け感を若干感じる程度。
今回の車両は、いわゆる1型と言われるモデルで、2.5Lディーゼルターボエンジン(2KD)、2型以降の3.0Lターボと比べて、ターボによる過給がわかりやすいという特徴がある。
やはり交換はあっという間
前回のBMW X3のときもそうだが、今回も既存のフューズとアイスフューズを交換するだけという作業内容で、30分もかからずに終了。ハイエースはキャブオーバーであり、エンジンルーム内にもフューズBOXが存在するため、多少時間がかかるのかと思いきや、拍子抜けするほどあっという間に終了してしまった。
外したものと言えば、フューズボックスの蓋3つと、念のために外したバッテリーのマイナス端子くらい。交換作業において、外す部品が少ないというのは、工賃が比較的かからないのはもちろん、作業ミスも格段に少なくなるため、アイスフューズの大きなメリットの一つと言っても良いだろう。
いざ走行インプレッション!
まずは、ガレージハヤシの林代表に乗ってもらうことにしたのだが、エンジンをかけた直後、林代表は「ん?」と言って何度かエンジンをかけ直していた。そこで、理由を尋ねたところ。
「明らかに、エンジンのかかり始めが大人しくなった。」という。
その感覚は、私も同感で、マウントを変えたわけでも、エンジンオイルを変えたわけでもないのに、ディーゼル特有の揺れが小さくなったように感じたのだ。
その後2二人とも、「ほほお」と感心しながら走行インプレッションに移っていく。
次に、林氏が指摘したのは信号待ちのときだったのだが、「アイドリングが静かになった」という、はじめ後部座席に乗っていた私にはよくわからなかったが、実際に運転席に座ると、その差がハッキリわかった。
同型のハイエースディーゼルに乗っているオーナーは分かると思うが、信号待ちなどをしていると、通常の振動に交じって、不当間隔で大き目な振動を感じることがあると思う。しかし、その振動がほとんど顔を出さなくなっていたのである。
車格が上がったような感覚
次に、加速感の話をすると、これは林氏と私で多少意見が分かれた。と言っても、感じ方の違いからくる、言葉のチョイスが違うといった方が良いかもしれない。
林氏の感想は、「アイドリングもそうだが、全体的に大人しくなった印象で、2.5Lディーゼル特有の荒々しさが減った。」というもの。
私の感想は、「過給がかかるときの、ガツンと来る感覚が無くなり、3.0Lディーゼルのハイエースに近くなった感じ。」である。
どんなに理屈を考えても、たかだかフューズを変えただけで過給圧が変化することは考えにくい。2人がそう感じた要因は、過給がかかる前のトルクが上がっているという風にしか説明が付かない内容だ。
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試乗を終えて・・・
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Source: 車 カスタムカー, 改造車 専門WEBマガジン | tuners(チューナーズ)
検証企画第2弾!ハイエースでアイスフューズの効果はあるのか?【ユナイテッドサウンド】