塗装の小さな浮きは「錆」の氷山の一角
ボディに発生した錆の原因は、飛び石など何らかの理由で塗装面がキズ付き、鉄板に泥や水分が付着して腐食(=酸化)するからだ。厄介なのは、たとえキズは小さくても塗装面の下に潜む錆は、徐々に広がってしまうこと。塗装の表面が少し浮いている程度でも、塗装面の奥は大変なことになっている。
サンプル車は、日産R32型スカイラインGT-R。平成元年から生産され、もっとも新しいモデルでも25年は経過しているため、錆による影響は少なからずある。現代でも流通している中古車にも同年代のクルマは少なくないため、対岸の火事とは思わず読んでほしい。
そもそも錆は、鉄と空気や水分が触れることによって酸化したもの。見た目どおり腐食した部分が赤くなるので「赤錆」と呼ばれている。
具体例として、ボディの塗装面がプクッと膨らんだ下には錆があると思って間違いないだろう。