猫を飼っていると、日常的に使う猫砂はフードと同様に必需品だ。多種多様な猫砂が市販されているが、「臭わない」「飛び散らない」「片付けが楽」など飼い主の利便性を重視したものが多く、素材や成分、有害性などは後回しになっている。防カビ剤、防腐剤、凝固剤などの合成化合物を使用しているものも多く、木製の猫砂でも廃材を使用しているものや、人の喉や目が痛くなるような有害な接着剤を使ったものまであるのだ。
木製家具製造業の異端者
「粗悪な猫砂を使っていては猫の健康が害されてしまう。なんとか猫にも飼い主にもよい猫砂をつくれないものか」そんな思いを抱いていたのが、「命の猫砂」を誕生させた高橋 則之だ。愛猫家であり木製家具を手がける建装ネットワークの会長だ。