肉体的な衰えが事故を招く
高齢ドライバーの起こす交通事故が目立っている。その中にはアクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違いが原因と報道されているものが目に付くという声もある。実際、交通事故は減少傾向にあるとはいえ、2018年でも43万件が発生、52万4695人もの方がけがをされ、3532人の方々が残念ながら亡くなってしまった。
この数字からすると、毎日10名程度の方が交通事故で亡くなっており、1200件近い交通事故が起きている計算になる。報道されている交通事故はごく一部であり、それを持って高齢ドライバーのペダル踏み間違い事故が多いと判断するのは早計だ。むしろ「高齢ドライバー・事故・ペダル踏み間違い」といったキーワードが耳目を集めるため、そうした報道が増えているという見方もできる。