エンジンの状態を図る機能パーツが進化した
第二次世界大戦より前に生産されたクルマには、ボンネットの先端に立体的なエンブレムが装着されている。これはフードマスコットとかフードクレストマークと呼ばれるものだ。自動車メーカーのシンボルとなるものやマークを立体化し、ボンネットの先端に付けている。
戦後も欧米の自動車メーカーはフードマスコットにこだわり続けた。日本でも日産のセドリック、グロリア、三菱の2代目デボネアや後継のプラウディアなどの高級車には、21世紀初頭までボンネットの先端にエンブレムを付けていた。
フードマスコットは高級車の証であり、ステータスだったのである。だから目立つフードマスコットをラジエターグリルの上に掲げた。クラシックマスクを得意とするミツオカでも、ガリューなどに好んでフードマスコットを装着している。