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「動く宝石」と呼ばれ、気品あふれるヨークシャ―・テリア

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ペトハピ編集部が実際に取材し、自信をもって紹介できる “真の優良ブリーダー” です。
掲載基準はこちらからご覧いただけます。

犬種:ヨークシャー・テリア

犬舎名:grace fairy Kennnel(グレイスフェアリー犬舎)

ブリーダー/動物取扱責任者名:田守 有希

登録情報:富山県高販第001号(販売)、富山県高保第015号(保管)

繁殖歴:19年

住所:富山県高岡市

電話:090-3290-4477

メール:gracefairy@etude.ocn.ne.jp

Webサイト:http://gracefairy.web.fc2.com/

富山県高岡市の緑豊かな田園地帯にある「grace fairy(グレイスフェアリー)」。ここは美しい被毛を持つヨークシャー・テリアを繁殖する犬舎です。

「動物好きの祖父のもと、小さいころから犬や猫、鳥など多くの動物に囲まれて育ちました。小学校4年生のときでしたが、毎日のようにお菓子の缶に描かれていたシェットランド・シープドッグを眺めていると、祖父がその犬をプレゼントしてくれたのです。私がブリーダーを始めたルーツはそこにあると思います」と田守ブリーダー。

その後もたくさんの動物と接してきました。結婚後は金沢に住んでいましたが、子どもの喘息によい環境を求めて、実家のある現在の富山県に移住。そこでペットショップで購入したミニチュアダックスフンドを飼い始めました。しかし、思っていたよりもしつけが入りにくく、社会性に乏しく、ヘルニアなどの遺伝的疾患を多く持ち合わせており、苦労の連続でした。

繁殖をするために交配先を探していくなかで、ブリーダーによっても遺伝的疾患に対する考え方がそれぞれ違うことを知りました。健全な繁殖をしていかなければ、飼い主さんが想像しているペットとの生活とは違うものになってしまうと考え、問題を多く抱えたそのミニチュアダックスフンドの繁殖を断念することにしました。その後、新たに迎えたのがトイ・プードルとヨークシャー・テリアでした。

「近くに住む飼い主さんからトリミングを頼まれるようになり、それならと奮起してJKC(ジャパンケンネルクラブ)のトリマーライセンスを取得しました。トリミングを上達させるに美しい犬をカットしたいと思うようになり、名犬たちを持つブリーダーから素晴らしい犬を譲ってもらいました。骨格構成などは犬舎により少しずつ違うので、たくさんのことを学ばせてもらいました」と田守ブリーダー。現在もさらなる技術の向上のため努力を続けている、熱意のあるブリーダーです。

ヨークシャー・テリアの特徴と魅力

ヨークシャー・テリアはマンチェスター・テリア、スカイテリア、マルチーズなど数種類の犬種を掛け合わせ、19世紀半ばのイギリス(ヨークシャー地方)で作出されました。当時はさまざまな犬種と交配が行われていたため、サイズや毛質なども異なり5kg以上ある個体も多くいました。農作物や人間の食べ物などを荒らすネズミ駆除の使役目的で飼われていました。その後、小型化されるうちに被毛の美しさや活発で明るい性格が人気を高め、貴族などの上流階級で飼われるようになります。

初めてドッグショーに出陳されたのは1861年のことでした。その後、1872年にアメリカに入り、1882年にイギリスのケンネルクラブで公認の犬種として認められました。こうして愛玩用となったヨークシャー・テリアは欧米の繁殖家たちによってさらに小さく、より美しい被毛を持つ犬種へと改良されていきました。日本でも戦後の高度成長期には「お座敷犬」としてマルチーズとともに愛され、多くの家庭で飼われるようになりました。

コンパクトで均整の取れた体格をしたヨークシャー・テリアは、「スチールブルー(青灰色)」と呼ばれる美しい被毛を持ち、左右対称に長く全身を覆っています。その溢れる気品と威厳は「動く宝石」と称賛されています。日本の犬種基準では体重は3.1kgまでとされていますが、犬種を作出するなかで中・大型のテリアの血が入っていることから、標準より大きなサイズで産まれることもあります。性質の固定にはさらに時間が必要とされています。

性格は使役目的からも伺えるように、勇敢で、負けん気が強く、頑固です。自己主張が強いテリア気質で、賢さも持ち合わせています。やんちゃで明るく、飼い主と一緒にいることを好む甘えん坊です。

「小さくて、目がクリクリで、かわいい子がいいと希望される方が多いのですが、海外のショーに出ているヨークシャー・テリアは決して小さいわけではありません。そして、テール(尻尾)も切られていません。わが家が目指しているのは海外のショーで活躍できる子なので、ある程度の骨格を持ち、海外のスタンダードに沿った子を作出していきたいと思っています」と田守ブリーダー。

確かに、この犬舎のヨークシャー・テリアは小型犬ながらしっかりとした骨格と重量感を感じます。美しい被毛と健康的なボディには、大きな魅力を感じます。健全性を保ちながら繁殖をしている信頼できるブリーダーです。

飼育環境

一般家庭のなかの繁殖で、犬たちが生活しているのは主にリビングと洋室の2つの空間です。犬たちには1頭ずつサイズに合わせたケージが用意されていて、食事や水の量などを1頭ずつしっかりと管理できるように考えられています。ケージの床はクッション性のあるキルティングのマットを敷き、足に負担がかからないように工夫しています。

天気のよい日は玄関前の庭に設置された大きなサークルの中で、皆で楽しく遊んで運動します。エアコンは各部屋に設置。そのほか、加湿機能付き空気清浄機、除菌・消臭機などを使用しています。除菌には吹きかけてから除菌をするスピードが早く、人間・ペット・植物に無害なカチオン性殺菌剤を使用しています。清掃は1日2回。ケージも床もすべてキレイに掃除し、除菌して拭き上げています。嫌なニオイや汚れもなくとても清潔で、しっかりと管理をしていると感じられる飼育環境です。

ブリードの考え方

「すべてにおいて健全であることが第一と考えています。また基本は重要と考え、スタンダードに沿った繁殖をしています。つねにタンマーク(濃い色)があり、骨が太く、ずっしりとした重さを感じるヨークシャー・テリアを産出することを目標としています」と田守ブリーダー。

食べ物と飲み物で体のすべてが作られているので、その部分にはかなりこだわっています。フードは穀物フリーで、ポテトの使用もないもの。また、水は電解アルカリ水を使用しています。犬質の向上と健康維持のためによいと思われるものは積極的に取り入れながら繁殖をしています。

遺伝的疾患についての対応

ヨークシャー・テリアの主な遺伝性疾患としてあげられるのは、まずはPRA(進行性網膜縮症)で、網膜が変性退化して萎縮を続け、視力の低下から最終的に失明してしまう目の遺伝的疾患です。両親犬がその遺伝子を持つキャリアである場合は、4分の1の確率でアフェクテッド(将来的に失明する)の子犬が産まれてしまいます。遺伝子検査をしないまま繁殖をすることは非常に危険ということになります。

また、小型犬に多いといわれるパテラ(膝蓋骨脱臼)は膝のお皿(膝蓋骨)が本来収まる部分からズレて脱臼する疾患です。痛みとともに進行すると筋肉の萎縮や骨の変形が起こり、歩行に影響を及ぼすことになります。先天性と後天性の2つの原因があり、先天性の場合はお皿を支える靭帯が弱く、膝関節周辺の形成不全といえます。両親犬にどちらかにパテラがある場合には、その形成不全を継承する可能性があるため、その繁殖は避けるなど注意が必要です。後天性は膝への過度な負担が原因となるので、床を滑りにくくする、膝関節や後肢のマッサージを定期的に行うなど対策が大切です。

「わが家ではこれらの遺伝的疾患への対応はすべて行っています。不幸な子犬を産出しないように、つねに最新の情報を入手しながら対応しています。遺伝的疾患の検査や健康診断の結果はすべて飼い主さんに渡しています」と田守ブリーダー。また、毎年のワクチン接種の際に基本的な健康診断はすべて行い、何かあればすぐに対応しています。健全性を第一にしっかりと対応しているブリーダーです。

引き渡しまでの生活環境

出産が近くなると、リビングに設置されたケージに産箱を用意します。田守ブリーダーが24時間体制で見守ります。事前にレントゲンを撮り、子犬の頭の大きさと産道を比較して通常の出産が無理と判断した場合には、帝王切開をすることもあります。その部分はかかりつけの獣医師と十分に相談して決めています。出産後は、母犬のサポートをしながら子犬の成長を見守ります。

「わが家では離乳の時期を決めていません。母犬のご飯に子犬たちが頭を突っ込み、興味をもって舐め出したら離乳食を与えます。食べたくなったら食べるということにしているので、無理に与えることはありません。そのほうが子犬もスムーズに離乳ができます。ですから離乳の時期はそれぞれですね」と田守ブリーダー。子犬たちは母犬や兄弟姉妹、そしてほかの成犬たちと接しながら、さまざまなことを学び、すくすくと成長をしていきます。

1回目のワクチン接種は、生後50日以降の子犬の体調がよいときに。その後は飼い主さんの都合に合わせて引き渡し日を決めています。ギリギリまで母犬と兄弟姉妹と一緒に過ごして社会性を身に着けていきます。こうして子犬たちはたくさんの愛情を受けながら、新しい家族のもとへ巣立っていきます。

しつけ・お手入れ・アフターフォロー

田守ブリーダーはJKC(ジャパンケンネルクラブ)の公認トリマーでもあります。子犬の繁殖のほかに、犬舎のある自宅でトリミングやペットホテル、ペットフード、ペット用品の販売も行っています。

「トリミングはわが家出身の犬以外でも対応しています。他県の方にはわが家と同じようによい水と天然素材のシャンプー・リンスを使用している知り合いの店を紹介しています。ペットフードやペット用品は実店舗のみの販売ですが、よいと実感したものしか扱っていません。譲渡後もわからないことがあればできる限りのサポートをさせていただいていますので、お気軽にご相談いただければ」と田守ブリーダー。子犬の生涯に渡って全面的にサポートしているそうです。飼い主に寄り添った頼りになるブリーダーです。

元の投稿: 犬や猫とハッピーに暮らすための情報と最新ペットニュース - ペトハピ [Pet×Happy]
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