シャーシ性能よりパワーを追究した1980年代
国産車のハイパワー戦争が勃発した1980年代、若者をターゲットとした前輪駆動の2BOXカーにターボ化の波が押し寄せた。とは言うものの、現在に比べたら制御技術は未成熟。パワー優先、シャーシ性能が追い付かないまま、いきなり過給が効き始めてパワーが出る「ドッカンターボ」が相次いで登場した。アクセルを開くとトルクステア(ハンドルが動く)で真っ直ぐ走るのもままならぬほどじゃじゃ馬。その中でも印象的だったドッカンターボなコンパクトモデル6台をピックアップした。
ホンダ・シティターボII
ホンダは、シビックの大型化に伴い、1〜1.2リッター級の小型車レンジに投入したのが1981年に登場した初代シティ。これにターボモデルが追加されたのは1年後の1982年だった。