大阪府公安委員会は、特定抗争指定暴力団・山口組系幹部が、居酒屋で「出所祝い」(放免祝い)をしたとして、山口組系幹部と、居酒屋の70代女性経営者に対し、大阪府暴力団排除条例違反で指導書を交付し指導した。
山口組系幹部は去年7月、組事務所近くの居酒屋で山口組系組員や支援者を集め、自らが懲役刑から出所した祝い、いわゆる「放免祝い」を開いた。山口組系幹部は山口組の分裂抗争に関与し逮捕され、服役していた。
居酒屋の女性経営者は、幹部の妻から「出所の宴会をしたいので、店を貸し切りにしてほしい」と言われ、一度は断ったが、「迷惑はかけないので」と押し切られたという。
常連客の中には「こんな人を入れているのか」と、その後店を訪れなくなり、「大切な常連客を失った」と話している。