トータルバランスのレベルは高い
280馬力で興奮できたのは今は昔……。一方で、クルマはパワーがあればワクワクできるというものでもない。100馬力台のアンダーパワーのクルマでも、乗って楽しいクルマはいくつかある。そういうクルマを、いくつかピックアップしてみよう。
マツダ・ロードスター
パワーに頼らない楽しいクルマといえば、マツダの歴代「ロードスター」だろう。クルマというのは車体が軽く、パッケージさえよければ、10年、20年、30年前のクルマでもずっと楽しいことを証明してくれている。重量バランスも良く、重心も低い。ハンドリングは素直でデザインもスポーツカーらしく、なおかつどこか愛嬌があるモデルだ。 現行のNDロードスターはNA(自然吸気)の1.5リッター132馬力。パワーよりも街中でもワインディングでもサーキットでも乗って楽しく、走る感覚ではどこでもご機嫌だ。