トヨタとスズキは織機づくりから創業
今年は、マツダとスズキが創業100周年を発表。ただ、クルマやバイクを製造しはじめたのは、マツダが1931年(昭和6年)に3輪トラックを、スズキは1952(昭和27年に)エンジンを自転車に取り付けた2輪車を発売してからとなる。その前史では、別の物づくりの時代があった。
国内のほかの自動車メーカーも、クルマづくりの前に様々な物をつくっていた時代がある。100年前といえば明治元年(1868年)から約50年を経たころであり、蒸気機関によって推し進められた産業革命で発展した西洋の機械文明に、必死に追いつこうとしていた日本人の奮闘があった。自動車製造前史という点で、トヨタとスズキは「織機(しょっき)」づくりから創業。織機とは、糸から布を織る機織り機(はたおりき)のことだ。