クルマとの対話を楽しんだ古き良き時代
自動運転に向かってまっしぐらの現在、クルマに乗り込み、キーをひねれば(最近の車種はボタン式で、キーをひねることもなくなった)あとはアクセル&ブレーキとハンドル操作だけで何事もなく普通にクルマは動く。
エンジンの調子に気を使ったり、そのクルマに合わせて何か特殊な操作をする必要はまったくないといえる。逆にその昔はいろいろと様子を見つつ、調子を伺いつつクルマというのは運転したもの。運転でのストレス解消という点では進化したのだが、いま思うとクルマとの対話という点で、懐かしい気もしなくはない。今回は古き良き昭和の操作をまとめてみた。
【暖機運転】
暖機不要論が主流のいま、いきなり全開は避けるとしてもそのまま走り出しても問題はないとされる。しかし昭和の時代、とくに50年代までは暖機は必須で、エンジンが温まるまでは走りがかなりギクシャクして乗れたものではなかった。水温計の針が動くまで発進させるのを待っていたものだ。