さまざまな「音」がクルマの魅力だったあの頃
「ブゥオォン」「プシュー」「ヒュルルル」…etc。思えば昔のクルマはさまざまな音を発していた。たとえば信号待ちでボボボ…と低音を響かせていたスポーツカーが、発進から「ブゥオオ」と唸りをあげて力強く加速し、シフトチェンジでひと息つくようにプシュー。そんな光景がそこかしこにあった。
ハイブリッドカーなんてまだ遠い未来の乗り物で、エコカーという言葉すら使われていなかった時代だ。具体的には各自動車メーカーが競い合うようにスポーツモデルを開発していた、1980年代後半〜2000年ぐらいまでだろうか。
なかでもターボ車に装着されたブローオフバルブが放つ「プシュー」や「ヒュルルル」という音は強烈なインパクトがあった。当時まだ免許すら持っていなかった筆者も憧れた。思い返してみると、少しでもイジった気配のあるクルマ(もちろんターボ車に限るが)なら、かなりの高確率で「プシュプシュ」いっていた気がする。