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手間と共に愛着も薄れた? 現代のクルマから消えた「メンテナンス」

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手間隙かけたからこその愛車だった

 自動車メーカーが力を入れてきた、クルマの進化のひとつがメンテナンスフリー化だ。クルマを維持するのに手間と費用がかからず、乗りっぱなしにできるというのは理想で、完全メンテフリーは無理にしても、それに近づいてきてはいる。

1970年代は車の日頃からのメンテナンスが常識だった、オイル交換、キャブ調整、グリースアップ、手間がかかるほど愛車は慈しまれた

 逆を言えば、その昔はクルマはメンテナンスをして維持するというのが当たり前で、メンテしないと調子が崩れるだけでなく、壊れることすらあった。1970年前後を中心に、昔のメンテについて振り返ってみよう。

まさに潤滑油がものごとをナメラカニ

 まず基本中の基本であるオイル交換はどうだったかというと、エンジンに気を使うなら3000km/3カ月毎で、普通でも5000km/半年ごとには交換をしたものだ。もちろんオイルの性能はあまり高くなく、化学合成油なんて夢のまた夢。だからモービル1のCMが衝撃だったわけだ。

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