オリジナルの技術を追求 オートバイから始まり はやくもF1GPを制す
国内乗用車メーカーの歴史では最も若く、母体企業まで含めて唯一となる、戦後生まれのメーカーが本田技研工業(以下ホンダ)です。
創業社長は本田宗一郎。ホンダは同様に、戦後生まれのソニーとともにアプレゲールの大企業としても知られていますが、そのソニーを盛田誠一郎と共同で立ち上げた井深大と宗一郎は、個人的にも親交が深かったようです。
宗一郎は、終戦から1年余りたった1946年9月に、内燃機関の研究と製作を目的として本田技術研究所を立ち上げています。そこで戦時中に使用されていた通信機(の発電機)用のエンジンを、自転車の補助動力として使う“バタバタ”を発案し、その大ヒットによって2輪車メーカーとしての第一歩を踏み出します。