F1GPの盛況を支えたタバコマネーの流れ
健康志向の高まりから禁煙や嫌煙が大きな流れとなり、今では煙草メーカーのCMが流れる機会も激減してしまいました。しかしモータースポーツの最高峰、F1GPを始めとする様々なレースシーンにおいてはかつて、多くのコンストラクターやチームが煙草メーカーのサポートを受け、タバコカラーを身に纏ったマシンが覇を競っていました。
そしてタバコマネーは、レースそのものを力強く支えていました。今回は、今ではなくなってしまったものの、記憶に残るタバコカラー(のレーシングカー)の歴史を振り返ってみることにしましょう。
F1がナショナルカラーからタバコカラーへ
かつてのF1GPでは、参戦するマシンはすべて、チームが所属する国別のカラーリング=ナショナルカラーに塗られていました。ロータスやブラバム、クーパー、BRM(British Racing Motors)らイギリス勢はブリティッシュグリーン、マートラ(フランス)はフレンチブルー、そしてフェラーリ(イタリア)はイタリアン・レッドという状況。