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福岡地裁は、特定危険指定暴力団・工藤会が関わったとされる一般市民襲撃4事件で、殺人と組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などの罪に問われている工藤会総裁・野村悟被告(73)と、工藤会会長・田上不美夫被告(64)を巡り、接見禁止を4日に解除した。組員も含め両被告との接見は誰でも可能となった。
両被告の公判は3日に被告人質問が終わり、証拠調べが終了した。両被告は公判で無罪を主張している。
接見が解除される翌4日に福岡地検は「罪証隠滅の疑いがある」として福岡地裁に接見禁止の請求をしたが、同地裁は請求を却下。同日、地検は福岡高裁に抗告を申し立てたが棄却された。
2014年に逮捕されて以降、約6年間接見禁止が続いていた。野村被告らは既に組員らと面会しているといい、県警は工藤会の活動が活発化する恐れもあるとみて警戒を強めている。