警視庁は、新型コロナウイルスの感染拡大で収入が減った人を支援する東京都の社会福祉協議会の貸付金をだまし取ったなどとして、特定抗争指定暴力団・神戸山口組系元組員で解体作業員、満潮容疑者(65)=大田区西蒲田5=を詐欺と詐欺未遂容疑で逮捕した。
満容疑者は5~7月、神戸山口組系組員だったことを隠して都社協に虚偽申請し、「緊急小口資金」20万円をだまし取り、「総合支援資金」についても3カ月分計45万円をだまし取ろうとしたとしている。調べに対し容疑を否認している。
いずれも失業などで生活に困窮した世帯への特例として社協が設けた無利子の貸付金で、組員でないことや新型コロナの影響で減収したことなどが条件となっている。警視庁は、満容疑者が申請当時は神戸山口組系組員で、解体作業員として一定の収入があったとみている。