劣化が進むとヘッドライトの光量不足で車検不合格になる可能性も!
街中を走っていたり、買い物などで出かけた駐車場で、ヘッドライトが黄ばんでいるクルマを見かける機会は多いのではないだろうか。うっすら黄ばんでいるものもあれば、新車時の透明感がすっかりなくなり、表面はカサカサ。「夜間走行時、ヘッドライトの光量が不足して暗くないかな?」と心配になったりする。では、なぜ、このような黄ばみが発生するのか? そして、黄ばみを取る方法はないのだろうか?
黄ばみは人間の日焼けのようなもの。完璧に防ぐことはできない
まず、なぜヘッドライトが黄ばむのか? これはヘッドライトカバーがポリカーボネート(樹脂製)だからだ。ポリカ―ボネートは耐熱性、耐衝撃性、耐熱性などに優れ、かつ軽量で、破損しても破片が散乱せず、そして成型の自由度も高いため、1980年代前半からクルマのヘッドライトカバーに本格的に採用され始め、1990年代後半にはほぼ全車種ポリカーボネート製に切り替わっている。