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富山地方裁判所は、暴力団による若者への大麻密売を巡り、覚せい剤を所持していた罪に問われている特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目小西一家」傘下「東総業」幹部、島卓弘被告(30)に対し、懲役1年10カ月の実刑判決を言い渡した。
判決によると島被告は、去年10月、当時組員だった男と共謀し富山市内に停めた車の中で覚せい剤およそ1.2グラムを所持していた。
これまでの裁判で弁護側は、覚せい剤を管理していたのは元組員で共謀はしていないとし無罪を主張していたが、判決で小林礼子裁判官は、覚せい剤を保管する金庫にあった注射器などの血液や指紋から島被告と同じDNA型が検出されているほか、すでに有罪判決を受けている元組員の供述などから、島被告が元組員を通じて間接的に覚せい剤を所持していたと指摘し、懲役1年10カ月の実刑判決を言い渡した。