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「レース」はもちろん「ラリー」もホンダのDNAだった! シビックやCR-Xが悪路を疾走した時代とは

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ホンダにもあったラリー車ベースとなった量産車

 ホンダのモーターレーシングといえば、4輪はF1、2輪はモトGPと先鋭化された世界最高峰のサーキットレースを思い浮かべがちだが、意外なことにラリーフィールドで活躍した実績があることをご存じだろうか?

 歴史的にホンダのモーターレーシングは、量産車ではなくレース専用車種を使い、舗装のサーキットレースという認識が圧倒的に強いのだが、グラベル路を主体とするラリー活動にも力を注いでいた側面があったことを、振り返ってみたい。

モータースポーツの裾野を広げたシビック

 もちろん、まだホンダが4輪車の生産に乗り出して間もない頃、スパ・ソフィア・リエージュ・マラソンラリーにホンダS500で参戦した歴史を無視するわけではないが、企業として、ホンダワークスとして国内、海外ラリーに臨んだことは皆無と言ってよかった。ホンダの市販スポーツ駆け出しのS500

 一方でホンダの4輪車を振り返ってみると、どの時代のどのモデルも、他社のモデルに比べてエンジン性能が傑出して高い、という特長を持っていた。エンジン性能至上主義と言い替えてもよかったが、モーターレーシングの世界まで共通したホンダイズムだった。シビックでホンダは、高性能コンパクト市販車を世に問い始めた

 モーターレーシングにおいて、エンジン性能に勝ることが絶対的に有利な条件となることはいうまでもなく、実際、ホンダが初めて量産車のレースに手を染めたグループAレース(全日本ツーリングカー選手権=JTC)で見せたシビックの力強さは圧倒的だった。レースで速さを発揮したCR-Xは無限チューンで市場にも出回る

F1譲りの高性能エンジン市販車ならば公道での競技にも

 ホンダ車によるラリー活動が行われたのは、まさにサーキットのグループAレースでシビックが快走を続けていた時期で、ホンダ系の有力チューナーが、シビックのポテンシャルならラリーでも活躍できるのではないか、と考えたことが発端となっていた。1986年で香港ー北京ラリー2年連続クラス優勝を遂げたCR-X
 1985年に起業したこのチューナーは、創業と同時にシビック(E-AT)とCR-X(E-AS)によるラリーカーを開発。ラリーカーは、サーキットレースと異なり車体が受けるストレスが大きく、車体作り(補強)にはそれなりの経験、ノウハウが必要だと考えられていたが、このシビックとCR-Xは、ロスマンズキプロスラリー(シビック)と香港〜北京ラリー(CR-X)で2年連続クラス優勝(1985年、1986年)を勝ち取る快挙を演じていた。1986年2年連続香港ー北京ラリーでSクラス優勝を遂げた大久保力、コドライバーは往年のレーサー瀧進太郎
 1987年になると、全日本ラリー選手権シリーズにシビック(E-AT)で参戦。当時の全日本ラリー選手権は、ターボ装着車の普及で、排気量によるクラス分けが年によって変動する状態だったが、シビックは1600ccまでの中間排気量であるBクラスに参戦。1600ccだが135馬力のパワフルだったホンダシビックE-AT「Si」

 ラリーカーとして定評のあったAE86はすでに姿を消した後で、トヨタ車はFF系のAE82、三菱のミラージュが中心勢力として活躍する状況だった。ここにシビックで参戦したわけだが、西尾雄次郎選手が操るシビックはこれらのライバルを抑えてみごとにBクラスのタイトルを獲得。ドライバーに名手を起用したことも勝因のひとつだったが、シビックの動力性能が優れていたことが決定的だった。「Si」に搭載されたのは、F1技術が注がれたZC型DOHC16バルブ

 以後、シビックによる国内ラリーは目立った活動がなかったが、次世代モデルとなるEF3型で臨んだ1990年のキプロスラリーで、1986年以来のクラス優勝(クループA7クラス)を勝ち取るなど、シビックのエンジン性能を重視した活動は続けられていた。全日本ラリーでも大桃千明など実力のあるドライバーはシビックの戦闘能力をかって出て挑戦を続けてもいた。

ホンダは高性能量産車シビックでラリー界からも引く手あまたの時代があった

 圧倒的にサーキットレースでの活躍が印象に残るホンダ車だが、グラベル路での活躍もお忘れなくといったかたちで、ラリーでタイトルを獲得したホンダ車があったことをお伝えしておこう。

元の投稿: Auto Messe Web
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