警視庁は22日、他人の保険証を使って歯の治療を繰り返し、医療費の自己負担分を差し引いた分の支払いを免れたとして、指定暴力団・住吉会系組員・佐久間孝文容疑者(37)=足立区=と、保険証を貸したとして無職・古川雄介容疑者(40)=住所不定=ら2人を詐欺などの疑いで逮捕した。
佐久間容疑者は古川容疑者の保険証を使って、群馬県館林市にある歯科医院で去年9月から今年3月までの間、12回にわたって虫歯などの治療を受け、診療費およそ5万2000円をだまし取った疑いがもたれている。調べに対し、2人はいずれも黙秘している。
警視庁によりますと、佐久間容疑者は一昨年2月、都の暴力団排除条例違反事件の捜査が自身に及ぶのを察知し、逃走中に古川容疑者から保険証を借りると、古川容疑者を装って家を借りるなどして潜伏していた。