長崎県警は、新型コロナの影響で収入が減少した世帯を対象とした国の貸付金をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下組員・畠山聖一容疑者(56)と、同居する弟の塗装作業員・畠山親弘容疑者(54)ら2人を詐欺の疑いで逮捕した。新型コロナ貸付金の詐欺での逮捕は長崎県内で初めて。
2人は今年7月から8月にかけて、新型コロナの影響で収入が減少した事実がないにもかかわらず、厚生労働省の「緊急小口資金特例貸付」と「総合支援資金特例貸付制度」の貸付制度に弟の親弘名義で申請し、長崎県社会福祉協議会から合わせて現金60万円をだまし取った疑いがもたれている。
2人は先月、2018年に名義を偽って銀行口座を開設した疑いなどで2度逮捕されており、その捜査の中で今回の事件が発覚し、25日までに2人を逮捕した。2人の認否は明らかにしていない。