警視庁組織犯罪対策４課は２８日、風俗店スカウトの引き抜きを巡るトラブルから、今年６月に東京都新宿区歌舞伎町の路上で乱闘したとして、指定暴力団・住吉会系「幸平一家十三代目」傘下幹部・吉川八代隆容疑者（４９）＝新宿区＝、河合喬容疑者（３０）＝新宿区大久保＝ら住吉会系組員４人と、スカウトグループの西田寛昭容疑者（３５）、桑村俊和容疑者（３５）、小長谷研人容疑者（３０）ら男３人を暴力行為法違反などの疑いで逮捕した。
吉川八代隆容疑者
新宿区歌舞伎町
組対４課によると、西田容疑者側が、風俗店などで働く女性を探すスカウトを別のグループから引き抜くトラブルが発生。吉川容疑者らが介入して対立が激化したとみている。
スカウトグループは「ナチュラル」と名乗り、暴力団に対抗する組織性や資金力、粗暴性があるとみられる。ナチュラルは数年前に歌舞伎町で活動を始め、数百人規模で歌舞伎町のほか、渋谷や六本木、横浜市など首都圏の広い範囲で活動しているとみられている。
スカウトは繁華街で女性に声をかけ、風俗店やキャバクラ、ガールズバーで働くよう誘う。一般的に店と雇用関係はなく、女性の紹介料として報酬を受け取る。
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スカウト引き抜き巡り歌舞伎町で乱闘 住吉会系幹部ら7人逮捕