「趣味:自殺」
「こんな世界壊れてもいい」
「殺されてやっても良かった」等々…
カイドウは初登場時から、非常に「死」に近い所にいるキャラクターである。
そんなカイドウ、第944話“またの名はヤマト”にて彼の死生観がハッキリした。
時世じゃねェがよ……!!
死は人の完成だ……そうだろ?
このセリフからカイドウは、死は恐れるものではなく人を完成させるものの一部だと考えているんだろう。
今回はこんなカイドウの死生観についてアレコレ考えてみたい。
ロジャーと白ひげの死に様
カイドウはロジャーと白ひげについて「うまくやりやがった」とつぶやいていた。
ロジャーは死んで時代を変えた(新たな時代を作った)。
白ひげの死は時代に決着(ケリ)をつけた。
それぞれが偉大な死を遂げている。
カイドウ自身も「死」をもって己の人生を完成させたいと考えているのだろう。
カイドウが侍を好きな理由は、「いつでも死を覚悟しているから」に他ならない。
お前らの気迫に……!!
光月おでんの影を見た…
──別に殺されてやってもよかった
かつて敗北を感じたおでんに殺されるならそれは誉れであり己の最期に相応しい、と。
しかしおでんのいない今、その願いをどう叶えるのか。
カイドウの死生観は誰の影響?
そもそも「死は人の完成」というカイドウのこの考え方は、誰の影響で生まれたものだろう。
やはり、光月おでんの伝説の一時間を見てから芽生えたものなのかな?
おでんを撃つ前、カイドウは「見事な死に様」と評していたし。
同じシーンを見たカイドウの子・ヤマトがおでんの「生き様に泣いた」ってのが正反対で皮肉だよね。
カイドウはおでんの死に様に、ヤマトはおでんの生き様に魅了された、と。
綺麗に対比になってるよね。
もしかしたらカイドウの死生観については、前身であるロックス海賊団の見習い時代にまで遡るのかもしれない。
だけど第944話ではロックス船長の名前は出さなかったから、その頃にはまだその考え方には至ってなかったのかな?
元の投稿: ワンピース.Log 考察/伏線/謎/予想/感想/まとめ
死は人の完成?カイドウの死生観について考える