80年代なかば若者を酔い痴れさせたホットハッチとは
小型ではあるがスポーティな走りが侮れないクルマの「ホットハッチ」。1976年、インジェクション仕様のSOHC1.6リッター110psエンジンを積むVWゴルフGTIがデビュー。これがきっかけとなり「ホットハッチ」のブームは始まっていった。そして日本市場での高性能2ボックスカーの登場は、これより数年遅れた1980年代初頭のことだった。
ところで、ホットハッチの定義だが、単なる高性能車ではなく、高性能ゆえにそれを御するテクニックを要したモデル、言い替えればドライバーを熱くさせた走りのモデル、と位置付けてよいのかもしれない。そんなクルマを今また振り返って見たい。