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【犬飼いTIPS】犬のおしっこが招く倒壊事故が多発しています!

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今年2月、三重県鈴鹿市桜島町の交差点で、歩行者用の信号機が根元から折れて倒壊しました。幸いなことにけが人は出ませんでしたが、近くのブロック塀が壊れるという被害がありました。通常、信号機の耐久年数は50年とされています。しかし、この信号機は1997年に設置されたもので、まだ耐久年数の半分も超えていません。

では、なぜ倒壊したのでしょうか? その原因を科学捜査研究所が調査したところ、倒れた信号機の地面からは同じ交差点に立つ別の信号機の42倍以上もの尿素が検出されたそうです。また、現場を1時間観察したところ犬のお散歩コースであり、「犬の尿で柱の腐食が進んだ可能性が高い」という調査結果が示されました。

過去にはけが人も

長年にわたる犬のおしっこでの腐食が進んだ柱などは、いつ倒壊するか予測がつきません。そのため、状況によっては近くにいた人がケガをしてしまうことがあります。気づかぬうちにあなたの愛犬が加害者なっているかもしれません。下記はいくつかの倒壊事故例です。

【2006年】大阪市堺市の府道で信号機が倒れ、自転車に乗ったまま信号機につかまって信号待ちをしていた16歳の男子高校生が転倒し、打撲などの軽傷を負った。
【2016年】大阪府池田市の公園で照明柱が倒れ、10歳の女児が手に重傷を負う事故が発生した。
【2019年】岐阜県岐阜市で横断歩道の標識が急に倒れ、下校中の男子児童が膝を打つ怪我をした。

なぜ犬のおしっこで倒壊事故が起きるのか

犬のおしっこには、アンモニアをはじめ金属を腐食させる成分が含まれています。「アンモニア態窒素」と呼ばれるもので、雨水よりも金属を錆びさせる力が強いのです。しかし、ほんの数回の犬のおしっこで信号機などが錆びるわけではありません。犬のpHの数値は5~8の間で、平均6.5程度の弱酸性が正常範囲といわれています。健常人はpH6~6.5前後ですので、犬だけが特別というわけではないのです。

犬の習性として、同じ場所に何度も尿をかける(マーキング)ことがあります。そのため、そのエリアを散歩する何頭かの犬たちのおしっこが、信号機や標識などの根元に集中して徐々に金属の腐食を招いて倒壊してしまうということなのです。さらに、おしっこの水分が蒸発して濃縮されることも要因のひとつとなっているようです。

飼い主が犬のおしっこに水をかける効果は?

以前、
「意外に知らない散歩中のマナー」
の記事でも書きましたが、多くの自治体では散歩中の飼い主のマナーとして、「おしっこをしてしまった場合には、水をまくなどニオイ等が残らないようにしましょう」とマナー水の使用を呼びかけています。

マナー水についてはさまざまな意見がありますが、倒壊事故の要因のひとつである「おしっこの水分が蒸発して濃縮される」ことにおいては、マナー水をかけることで尿を薄めることには役立つようです。とはいえ、どこでも排せつをさせていいわけではありません。飼い主として、愛犬の排せつをどこでさせるかをしっかりと考えることが大切でしょう。

まとめ

今回、信号機が倒れた三重県では、動物愛護条例で「公共の場所でペットにみだりに排せつさせることを禁止」しています。「排泄は自宅で済ませて、飼い主のマナーとして、公共の場所や公共施設に、おしっこをかけないように注意してほしい」と三重県警交通規制課では啓蒙しています。

世の中には犬が好きな人、そうでない人が混在します。双方がお互いの気持ちを理解し、思いやる心が一番重要です。「散歩=トイレ」と考えるのではなく、普段生活している場にトイレを確保し、屋外でやみくもに排せつしないように配慮することが大切です。また、排せつしてしまった場合にはできるだけニオイを防ぎ、おしっこが濃縮しないように多めの水で流すことを心がけましょう。愛犬家として倒壊事故が起こらないように、しっかりと考えていきたい案件です。

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