警察庁は1日、指定暴力団・神戸山口組を離脱した勢力が昨年4月に結成した「任俠山口組」について、兵庫県尼崎市の関連施設を「主たる事務所」と認定し、各都道府県の公安委員会に通知する。兵庫県公安委は組織の本拠が認定されることを受け、指定暴力団に指定する手続きを進める。
任俠山口組は、神戸山口組の中核組織「四代目山健組」の副組長だった織田絆誠代表(51)らが結成、構成員は500人程度とみられる。任俠山口組が結成される以前の2016年末時点では、神戸山口組の構成員が約2600人、指定暴力団・山口組は約5200人という。
任俠山口組の本拠と認定されるのは、尼崎市戸ノ内町3丁目の「四代目真鍋組」事務所。幹部らが毎月集まる定例会の会場の一つになってきたほか、池田幸治組長(51)が任俠山口組のナンバー2とされる本部長として、各団体との連絡役を担っている実態などをふまえた。