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超貴重なデ・トマソ「ヴァレルンガ」が約2880万円で落札…相場よりもかなり安かった理由はスーチャー付きの魔改造のせい!?

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デ・トマソの人気クラシックカー、オンラインオークションに現わる

2020年以来の新型コロナ禍により、自動車オークション業界ではネット上のみで出品・入札するオンライン形式のオークションが大流行。パンデミックにいちおうの収束が見られる現在でも、その利便性から数多くのオークション会社が対面型オークションと並行して継続しているようです。2024年6月14〜18日、名門「ボナムズ・オークション」社がベルギーを拠点に開催した、その名も「ONLINE」オークションでは、近年にわかに市場評価を高めたモデルのひとつであるデ・トマソ「ヴァレルンガ」が登場。今回はそのモデル概要と、注目のオークション結果についてお伝えします。

剛腕ビジネスマン、デ・トマソが初めて作ったスポーツカー

デ・トマソの開祖、アレハンドロ(イタリアではアレッサンドロ)・デ・トマソは、1928年に生まれたイタリア系のアルゼンチン人で、革新系の政治家だった父親が政敵である独裁者、ペロン首相に敗れて失脚・死亡したことに伴い、若くして、半ば政治亡命に近いかたちで父祖の地イタリアに渡ったとされている。また、アルゼンチン時代には、レーシングドライバーとして活動する傍ら、反政府運動にも参加していたといわれている。

さらには、あのチェ・ゲバラとも交流があったとも言われるほか、さらには列車強盗やハイジャックにも加担していたという、虚実入り乱れた武勇伝的エピソードさえ独り歩き(本人はジョークで混ぜ返しただけで、否定も肯定もしていない)するなど、じつにミステリアスな側面をもつ人物でもある。

イタリアに渡ったのちに、北米の自動車業界に影響力をもつ富豪の令嬢イザベル・ハスケルと結婚。妻の資金援助もあって、「O.S.C.A.」社のワークスドライバーとして自動車業界に足場を築いたアレハンドロは、1959年に「デ・トマソ・アウトモービリ」社を創立。フォーミュラ・ジュニア用を皮切りにF3、F2など各種のモノポストマシンの製作・販売に乗り出す。また1961年には、1500cc時代のF1GPに向けてアルファロメオ4気筒DOHCユニットを搭載したマシンを開発、こちらも市販を目論んでいたが、戦闘力不足で成功には至ることはなかった。

そんなデ・トマソが、初の市販レーシングGT兼ロードユーズ用スポーツカーとして1964年にデビューさせ、翌1965年から実際に市販したのが、「ヴァレルンガ」であった。

ニューヨーク近代美術館に展示された数少ない自動車のひとつ

プレス加工されたスチール製バックボーンフレームと、鋼管を組んだサブフレームで構成されるヴァレルンガは、トリノの名門カロッツェリア「ギア」の架装によるFRPボディを合わせても726kgに過ぎないウェイトと剛性を両立。英国フォード「コルティナ」用の直列4気筒OHV・1498cc「ケント」ユニットを搭載。最高出力はわずか105psにもかかわらず、200km/h以上のスピードを易々とマークすることができた。

また、モータースポーツ由来のダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションと、エンジンも構造材とするフォーミュラスタイルのマルチリンク式リアサスペンションの効力により、曲がりくねった道でも力を発揮した。

ところで、この可憐な美しさを見せるボディについて、ボナムズ社の公式ウェブカタログでは「ジョルジェット・ジウジアーロが描いた」と記されている。たしかにヴァレルンガがデザインされた時代に、ジウジアーロがギアに籍を置いていたのは間違いのないところで、単純な誤りとも思えない。

しかし市販モデルに移行する前段階で、デザインワーク・製作ともに別のカロッツェリア「フィッソーレ」に委ねられたアルミボディの試作型ベルリネッタは、すでに量産型ヴァレルンガのギア製FRPボディにかなり近いスタイリングだったことから、一般的にヴァレルンガのデザイナーといえば、フィッソーレ所属のフランコ・マイナだったとする説が有力とされているようだ。

ともあれ、ヴァレルンガの美しさは誰もが認めるものであり、1966年にはニューヨーク近代美術館に展示された数少ない自動車のひとつとなった。さらに、現在のクラシックカーマーケットにおける高評価の要因として、このスタイリングの魅力が大きく作用しているのも間違いのないところであろう。

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超貴重なデ・トマソ「ヴァレルンガ」が約2880万円で落札…相場よりもかなり安かった理由はスーチャー付きの魔改造のせい!?

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