ジェントルな旧車乗りが好むサバンナRX-3
日本のモータースポーツ黎明期は、市販車をベースにサーキットを速く駆け抜け、ライバルと壮絶なバトルを繰り広げていた熱い時代でした。この時代にサーキットで活躍するマシンを模したクルマが巷で人気を集め、公道仕様として乗るオーナーが増加しました。今回紹介するマツダ「サバンナRX-3」乗りの松田さんは、そのような影響を受けて育った人物です。
ロータリーエンジン搭載車のサバンナRX-3を購入
松田さんは若い頃は二輪、四輪イジリにハマり、走ってはイジッてを楽しむ青春時代を過ごす。そうした遊びの中から誰に教わるわけでもなく、自らの経験則でメカニックとしてのスキルを養い高めると、東京都に旧車バイクショップ「トライスターズ」をオープン。今では2スト旧車業界で知らない者はいない名店になっている。
松田さんは根っからの2スト好きということもあり、構造がよく似たロータリーエンジンの魅力に導かれた。中でも若い頃から気になっていたマツダ「サバンナRX-3」を旧車好きの友人たちに頼って購入。買った当初はベース車の傷みは激しかったが、ライトモディファイを加えつつ修復を行い、長い期間を経て現在の姿になったと話す。
ボディやエンジンの修復は、旧車乗りの仲間に手伝ってもらってレストア作業を進めた。目指したのは、やりすぎない程度に当時のレーシーさを直感的に感じられる仕様だ。愛情たっぷりにイジって楽しむ松田さんのサバンナRX-3は、当時の懐かしいストリートチューンを思い出させるアイテムをたくさんセットしていた。
チンスポイラーはオーナー自ら製作した力作
外観から装着パーツを紹介していくと、まず目に入ってくるのがフロントのチンスポイラーだ。松田さんこだわりの形状で、フロントバンパーとチンスポが一体成型になった珍しいタイプだった。これはFRP製で、この顔つきにしたくてチンスポイラーの形状、突き出し量、角度にこだわり、松田さん自ら製作。現在は旧車バンパーなどの入手が難しいこともあり、補修部品としてサバンナRX-3乗りからも好評ということだ。半ば趣味で作ったスポイラーだが、すでに好き者たちに何本か販売もしたという実績ありのアイテムだった。
フェンダーはオーバーフェンダーやワークスフェンダーを装着させるといかにも改造車的な印象になってしまうため、あえて叩き出しによってワイド感を強調。よく見るとフロントアーチが控えめだが、リアのフェンダーアーチの幅を大きく広げて叩き出している。
ドアミラーにも注目してもらいたい。今では考えられないが、サバンナRX-3がデビューした頃はフェンダーミラーのみ認められていた時代だった。ドアミラーは違法だったが、そこをあえて「後付けです」と主張していたのが当時スタイルだ。松田さんの愛車には、そんな後付けミラーの中でも人気が高かったメイワ製ジャガーミラーをセットしていた。
リアについては、トランクを覆うようにスポイラーを装着させ、テールランプはクリアタイプに交換。バンパーは純正形状でフロント同様にブラックで塗装し、真っ赤なボディとのコントラストを楽しめるように仕上げている。また、テールを長く設定したシングル出しマフラーはワンオフで製作。ポイントはエンジン本体はノーマルポートながらも、ウェーバーキャブ仕様で気持ち良いロータリーサウンドを奏でてくれる点にある。ただ、ご近所の迷惑にならないように、サブタイコを大きくして低回転域で消音効果を高める工夫を施しているそうだ。
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懐かしのストリート仕様マツダ「サバンナRX−3」には当時モノのアイテムが満載!「ヴィンミューレ」でピンときた人は昭和世代確定です