名作「エボII」を25歳の頃に購入
1984年から1996年まで開催されたツーリングカーレースといえば、ドイツツーリングカー選手権(DTM)でしょう。DTMは量産車をベースとしながら独自のレギュレーションを採用し、年を追うごとにボディもメカニズムもエスカレートを重ねていき、さまざまなメーカーが威信をかけて市販車ベースのレースマシンを開発。そんなレースにおいて、異彩を放ったメルセデス・ベンツ「190E 2.5-16 エボリューションII」を紹介します。
圧倒的な強さを見せつけた「エボII」
メルセデス・ベンツ「190E 2.5-16 エボリューションII」は「エボII」の名で親しまれ、DTMでは1990年の第7戦のニュルブルクリンク戦から参戦して圧倒的な強さを見せつけた。AMGワークス本気のマシンは、当時のグループAレーシングカーに許されたスポーツエボリューション規定を積極的に活用し、BMW「M3」、フォード「RS」を力でねじ伏せるべく開発したモデルであった。