新年あけましておめでとうございます。
2018年は戌年ですね。この「戌」というのは、十二支の11番目にくるものです。干支では、「戊戌(つちのえいぬ)」といいます。
では「戊戌」はどんな年なのでしょうか。
「干」も「支」も、それぞれに木・火・土・金・水と5種の基本要素をあてています。「戊」と「戌」はともに「土」です。「土」は、植物の芽が地中から発芽する様子から、万物を育成・保護する性質を表す「季節の変わり目」を象徴しています。そして、同じ要素=気が重なることを「比和(わひ)」といい、「その気は盛んになる。その結果がよい場合にはますますよく、悪い場合にはますます悪くなる」とされています。
陽明学者・思想家の安岡正篤によると、「戊」と「戌」はふたつとも「茂」がもとになっているそうです。「樹木が茂ると風通しや日当たりが悪くなっていずれ枯れてしまう。だから、この時期に剪定をしなければならないという意味が戊だ」というのです。