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犬も嫉妬する? 知っておきたい「愛犬の嫉妬」のサインと対処法

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「うちの子、もしかして嫉妬してる?」——多頭飼いや家族の増加などの場面では、愛犬が嫉妬しているかのようなサインに気づくことがあります。

人間と同じように、犬も嫉妬の感情を抱くのでしょうか? もしそうだとしたら、どのようなときに、どんなふうに表現するのでしょう。そして、私たちはどうすれば愛犬の気持ちを理解し、適切に対応できるのでしょうか?

今回は、犬の「嫉妬」について、行動の背景にある心理や具体的なサイン、自分でできる対処法や予防策までを詳しく掘り下げます。愛犬との絆をより深めるために、ぜひ参考にしてください。

犬も嫉妬を感じる?

「嫉妬」は、人間特有の複雑な感情だと思われがちです。しかし、犬も人間と同じように、愛情や注意がほかの対象に向けられたときに、不満や怒りのような感情を抱くことが、近年の研究で明らかになってきています。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究は、犬が嫉妬という感情を示すかどうかを実験的に検証することを目的としました。

生後6カ月の乳児の嫉妬を評価するために用いられたパラダイムを犬に応用し、36匹の犬が飼い主が3種類の異なる物体と相互作用する様子を犬に見せ、その反応を観察しました。

犬のぬいぐるみ:飼い主が本物の犬に接するように、撫でたり話しかけたりする。
ジャック・オー・ランタン:非社会的な物体に対して、ぬいぐるみ犬と同じ動作をする。
絵本:飼い主が幼い子どもに読み聞かせるように音読する。

その結果、犬たちは飼い主が犬のぬいぐるみと関わっているときに、もっとも嫉妬に似た行動を示すことがわかりました。

具体的には、飼い主とぬいぐるみの間に割り込もうとしたり、ぬいぐるみに唸ったり、噛みつこうとする行動が多く見られたのです。

また、多くの犬がぬいぐるみの肛門を嗅ぎ、本物の犬として認識していた可能性も示唆されました。

この研究は、犬が単に飼い主の注意が自分から逸れたことに対する不満だけでなく、「自分の愛情の対象である飼い主が、特に同種と認識される相手に注意を向けたとき」、犬は嫉妬に近い反応を示す可能性が高いことが示唆されました。

犬の嫉妬は、人間のそれとは異なるかもしれませんが、彼らなりに大切な絆が脅かされていると感じる感情であるといえるでしょう。

愛犬が嫉妬する主な要因

犬が嫉妬心を示す背景には、いくつかの要因が考えられます。彼らは群れで生活する社会的な動物であり、群れでの秩序や自分の立ち位置を非常に重視します。飼い主との関係も、彼らにとって大切な「群れ」での絆なのです。

飼い主の注意が他の対象に移る時

これがもっとも一般的な要因です。具体的には以下のような状況の変化が挙げられます。

新しいペットの登場
新しい子犬や猫を家に迎えたとき、先住犬は自分の居場所や愛情が奪われると感じ、唸ったり、飼い主の膝を独占しようとしたりすることがあります。
新しい人間の家族の登場
赤ちゃんが生まれたり、新しいパートナーが同居を始めたりすると、今まで独占していた飼い主の注意が分散されることに、犬は戸惑いや不安を感じることがあります。
飼い主が他の人や動物と交流する時
例えば、散歩中にほかの犬を撫でたり、友人と話し込んだりするだけでも、愛犬が間に割って入ろうとすることがあります。

資源の保護

犬は、食べ物やおもちゃ、ときには飼い主までも「自分の資源(大切なもの)」と認識し、それを守ろうとすることがあります。ほかの人や動物がそれらに近づくと、奪われるという不安から嫉妬のような行動を示すことがあります。

安心感の欠如や不安

犬は安定した環境を好みます。環境の変化や飼い主からの関心が薄れると感じたときに、不安やストレスから嫉妬に似た行動を起こすことがあります。これは、彼らが「自分は十分に愛されているのか」「自分の居場所はあるのか」と確認しようとするサインでもあるのです。

愛犬が嫉妬している? 行動から読み解く7つのサイン

愛犬が嫉妬しているとき、その行動は多岐にわたります。一見「かわいい」「構ってほしいだけ」と見える行動でも、それが嫉妬のサインであることもあります。愛犬の行動によく注目し、その気持ちを読み取ってあげましょう。以下が代表的な嫉妬の行動パターンです。

割り込み行動

飼い主とほかの人やペットの間に、物理的に割り込もうとします。体を押し付けたり、足元に潜り込んだりすることもあります。

注意を引く行動

飼い主がほかの対象に注意を向けているときに、わざと鳴いたり、吠えたり、物を壊そうとしたり、あるいは芸をしたりと、あらゆる手段で自分に注目を集めようとします。

攻撃的行動

唸る、威嚇する、対象(ほかのペットや人)に飛びかかる、ときには噛みつくといった攻撃的なサインを見せることもあります。これは深刻な問題に発展する可能性があるため、注意が必要です。

過剰なスキンシップ要求

飼い主の膝に無理に乗ろうとしたり、前足をかけたり、抱っこをねだったりして、自分にだけ構ってほしいとアピールします。

資源を守る行動

おもちゃや食事、寝床など、普段は共有できるものでも、ほかの動物が近づくと唸ったり、独占しようとしたりします。

不適切な行動

突然、室内で排泄をしたり、言うことを聞かなくなったり、あるいは物を破壊したりと、普段しないような問題行動を起こすことがあります。これはストレスや不安が行動に現れたサインです。

隠れる・引きこもる

嫉妬の感情を内に秘め、その場から立ち去ったり、隠れてしまったりする犬もいます。不安やストレスから自分を守るための行動です。

これらの行動が、飼い主が特定の対象(ほかの人やペット)に注意を向けたときに頻繁に見られるようであれば、愛犬が嫉妬心を抱いている可能性が高いでしょう。

愛犬の嫉妬への対応策

愛犬が嫉妬しているサインに気づいたら、適切に対処することが大切です。放置すると、愛犬のストレスが増大し、問題行動が悪化したり、心身の健康に影響を及ぼしたりする可能性もあります。

嫉妬行動に過剰反応しない

やきもちから吠えたり割り込んできたりする行動に対して、つい構ってしまうと、「この行動をすれば飼い主の注意を引ける」と学習してしまいます。嫉妬行動にはできるだけ冷静に、過剰な反応を避けることがポイントです。代わりに、落ち着いているときにたっぷり褒めてあげましょう。

しつけの一貫性を保つ

嫉妬からくる問題行動に対しては、一貫した態度で対応することが重要です。吠えたり、飛びかかったりしても、それによって飼い主の注意を引けると思わせないようにしましょう。望ましくない行動を無視し、望ましい行動(落ち着いているときなど)を褒めることで、ポジティブな行動を促します。

個別の時間をつくる

毎日数分でもよいので、愛犬とマンツーマンで向き合う時間をつくりましょう。一緒に散歩したり、お気に入りのおもちゃで遊んだり、ただ撫でてあげたりするだけでも、愛犬は安心感を得られます。

平等な愛情を心がける

新しいペットや家族が加わったときには、先住犬との時間もしっかり確保しましょう。「誰かに気を取られても、自分は見捨てられていない」と安心させることが大切です。新入りだけでなく、先住犬にも同じように声をかけ、スキンシップをとるよう意識しましょう。

安全な場所をつくる

愛犬がリラックスできる、自分だけの安全な場所(クレート、ベッド、ケージなど)を用意してあげましょう。ほかの家族やペットから隔離された空間があることで、ストレスを感じたときに避難できます。

資源を管理する

フードやおやつ、お気に入りのおもちゃなどは、ほかのペットと分けて与えるか、愛犬が安心して利用できる場所で与えるようにしましょう。資源をめぐる競争は、嫉妬を悪化させる原因になります。

十分な運動と刺激を与える

運動不足や退屈は、ストレスや嫉妬心を増幅させます。散歩や遊び、知育トイなどを通じて、心身のエネルギーを発散させてあげましょう。特に飼い主と1対1で遊ぶ時間は、愛犬にとって大きな安心につながります。

新しい家族との適切な紹介

新しいペットや赤ちゃんを迎え入れる際は、時間をかけて少しずつ慣れさせることが重要です。匂いを嗅がせたり、ケージ越しに会わせたりするなど、急がずに段階を踏みましょう。

専門家の助けをかりる

もし、愛犬の嫉妬行動が深刻で、攻撃的になったり、自分だけでは対処が難しいと感じる場合は、獣医さんや専門のドッグトレーナー、動物行動学の専門家に相談しましょう。医学的な問題がないかを確認し、個々の犬に合った具体的な行動修正プログラムを提案してくれます。

嫉妬が引き起こす問題と健康への影響

犬の嫉妬は最初はかわいらしく見えるかもしれませんが、放置すると深刻な問題行動に発展する可能性があります。

行動問題のエスカレート

嫉妬深い犬は、放置されると小さな子どもを噛んでしまう可能性や、室内での排泄が頻繁になり不衛生で管理が難しくなることがあります。物を破壊したり、いたずらがエスカレートしたりすることもあります。 

心身の健康への悪影響

嫉妬が生活に根付くと、真の不安障害を発症する可能性があります。不満の原因が解決されずにストレスが溜まり続けると、胃腸障害や自傷行為など、深刻な身体的トラブルに繋がることがあります。ストレスは腸内の悪玉菌を優勢にし、有害物質や発がん性物質の発生、免疫力の低下など、さまざまな体調不良のリスクを高めます。 

これらのことからも、犬の嫉妬行動は単なる甘えやしつけの問題として片づけてはいけないことがわかります。犬にとっては深刻なストレス反応であり、放っておくと心身の健康を大きく損なってしまう可能性があります。

愛犬のQOL(生活の質)を守るためにも、できるだけ早く気づき、適切に対処することが大切です。ひとりで抱え込まず、不安を感じたら獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談することも、愛犬を守るための選択肢のひとつです。

まとめ

犬も人間と同じように、嫉妬に似た感情を抱くことがあります。それは、彼らが飼い主さんとの大切な絆が脅かされていると感じたときに現れる、ごく自然な反応です。

愛犬の嫉妬のサインを見逃さず、その背景にある不安やストレスを理解してあげることで、私たちは愛犬との信頼関係をさらに深めることができます。

愛情と忍耐をもって、愛犬の気持ちに寄り添い、彼らが安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。そうすることで、愛犬も飼い主さんも、より幸せな毎日を送ることができるはずです。

元の投稿: 犬や猫とハッピーに暮らすための情報と最新ペットニュース - ペトハピ [Pet×Happy]
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