F40としての価値を占う「ブルーチップ」
1987年に登場したフェラーリ「F40」は、創業者エンツォ・フェラーリが最後に手がけた記念碑的モデルです。純粋な走りと妥協のない設計で、いまも世界中のファンを魅了し続けています。2025年8月のモントレー・オークションでは、F40が3台も出品され注目を集めました。そのなかで、チューナーの手によって特別に仕立てられた「ブルーチップ」は個性的なカスタムが話題になりました。
2台のF40とF40LMの計3台がモントレーのオークションに出品
クラシック・フェラーリは数多く存在するが、そのなかでもF40は別格のモデルである。このマシンは純粋であり、容赦なく正直である。単なるスーパーカーというより、挑発そのものともいうべきパフォーマンスを披露する。
フェラーリの創立40周年を記念して1987年に発表されたF40は、創始者であるエンツォ・フェラーリが直接、開発を指示した最後の作としても知られている。それはフェラーリが歴史の始まりにおいて確立したきわめてスパルタンなクルマづくりの哲学を、改めて世界に知らしめることを目的としたモデルでもあった。
フェラーリF40は、世界のオークション・シーンに登場するたびに常に大きな話題を呼ぶ。RMサザビーズは今年のモントレー・オークションに3台のF40を出品することに成功した。1990年式と1992年式のF40、そして1993年にミケロットによって製作されたコンペティション仕様のF40LM(フェラーリによる正式な名称はF40コンペティツィオーネ)だ。
このなかでもっとも高値で落札されたのは、生産台数がわずか19台というF40LMで、その価格は1100万5000ドル(約16億3600万円)であった。
しかし、多くのF40ファンの興味は、残る2台のF40にどのような評価が下されるかにあった。なぜなら1990年式F40は現在までの走行距離がわずか360kmというシングルオーナーカーであり、一方の1992年式は「ブルーチップ」のニックネームで知られるスペシャルなF40であったからだ。このブルーチップはパフォーマンスを高めるためにカスタマーのリクエストでチューニングが施され、最終的にはボディとインテリアのカラーも塗り替えられた経緯がある。
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カスタマイズ仕様のフェラーリ「F40」に賛否!落札額は約4億円だった理由

