ヤンチャな見た目に反して
真面目な足回りセッティングが命
【balance autoparts wearhouse×VW GOLF V】
シンプルながら強烈な存在感を放つクルマ造りで人気のプロショップ「バランス・オートパーツ・ウェアハウス」。今回は同店らしい足回りに特化した2台を紹介したい。低さが目立つ2台だが、しっかりと走れるクルマに仕上がっているという。足回りのスペシャリストが作り上げたクルマをご覧いただこう。
USフレーバー漂う足回りのプロショップ
この数年で何台ものカバーカーをプロデュースし、数々の記憶に残るクルマを製作してきた「バランスオートパーツ」。その実績から欧州車のスペシャリストと捉えられることも多いが、もとを辿ればUSメイクを得意とするハードコアなプロショップであり、いまもUSテイストを忍ばせたメイク術にこそショップの特色と人気の秘密が隠されている。
このゴルフ5は惜しまれながら亡くなった水島前代表の遺作のひとつ。エアサスでドスンと落としたプレーン&クリーンな足元には、イギリス発の新鋭『フェアアイン・クラブワン』をブチ込み、いかにもバランス作らしいキワドくもフレッシュなスタイリングをみせる。あまりにブッ飛んだホイールについ目を奪われてしまうが、ハイライトは精緻を極めた足回りのセットアップ術にこそである。
「エアリフト」製エアサスと「アキュエアー」『Eレベルシステム』の組み合わせで落としているのだが、一定以上下げ過ぎると一旦は寝た(ネガ)キャンバー角が起き(ポジ)はじるという特性を解消するため、自社(スタティック)のロールセンターアダプターで補正するという、ヤンチャな見た目に反して真面目なセッティング。さらにフロント側はCノッチ加工によりボディとドラシャの干渉を防いでおり、なんの不安もなく走行可能。
この積み上げたセットアップ術にこそ“足回りのプロショップ”を標榜する同店の真髄が見てとれる。
「エアリフト」製エアサスで目一杯落とした足元には『フェアアイン』の18インチリムをインストール。左右で方向性のあるディレクショナルデザインを採用したターボシルエットにも注目して欲しい。