大阪府警が「半グレ」と呼ばれる府内の複数の不良グループを、警察庁で規定する「準暴力団」と認定し、取り締まり対象としていたことが分かった。
警察庁などによると、これまで準暴力団と認定された半グレは、暴走族「関東連合」のOBグループなど首都圏を中心に少なくとも8集団(2014年末時点)あるが、大阪では初めて。府内では最近、繁華街・ミナミの飲食店へのみかじめ料徴収などで半グレの活動が目立っており、府警は摘発態勢を強化する。
捜査関係者によると、数グループの認定は昨年末以降。府警は名称や人数などは公表していないが、一部は格闘技団体出身者らで構成されているとみられる。
警察庁は昨年11月の通達で、「暴力団組員が減少する中、特殊詐欺や金の密輸などの組織犯罪分野で半グレグループが台頭している」と指摘。暴力団など犯罪組織とのつながりを強め、犯罪行為が悪質化・巧妙化しているとし、全国の警察に警戒を促していた。