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懐かしいと新しいが同居する異色のフォルム!昭和の名車ホンダ・Zが現代によみがえる!?Re-Z CR-Z

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ベースカー CR-Z α Black Label ’17年型
協力 ホンダアクセス

ホンダ純正アクセサリーの開発・販売を行うホンダアクセス有志が集まり、Nラボとして、オートサロンに向け、様々なカスタムを作り上げていたのは昨年までの話。

その圧倒的なクオリティと卓越したコンセプトワークによって、日本中から反響が寄せられたことを受け、今年からはホンダアクセスとしてのコンセプトモデル制作に進化。

その第一作として誕生したのがこのRe ーZなのだ。

そのコンセプトはズバリ「古き良きデザインの踏襲」。

昭和40年代に若者のハートを鷲掴みにした、あの水中メガネのリバイバルだ。

もちろん水中メガネの異名を持つホンダ・Zはまだクルマが贅沢品といわれていた時代のモデル。

還暦を越え60代後半の御仁にとっては初めてのクルマという人も少なくないハズ。

今では考えられないほど狭いその空間で、初デートを楽しんだなんて思い出も懐かしい、嗚呼昭和エレジー。

そんな昭和の名作を現代のエコカーでリバイバルするのが今年のテーマ。

ベースとなるのはハイブリッドスポーツCRーZ。

ハッチバック以外には共通点が見つからないこのベースを、ホンダアクセスの本気を込めてカスタマイズを敢行したというわけだ。

そのポイントは、従来通りホンダ車のパーツの流用と、必要に応じたワンオフを駆使。

もちろん一般販売は想定しなくても、走行可能なクルマとしての基本的なに則った各部の設計も行われている。

アイデンティティの水中メガネリアハッチの作り込みから、どことなくべースの印象を残しつつ、現代流にアレンジされたフロントフェイス。

見る人によってその印象を大きく変えるリスタイリングは、知る人には懐かしく知らない人には斬新なモデル。

老若男女誰もが笑顔になれるスタイルは、当時を知らない若手デザイナーの発想力が鍵なのだ!

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初代ホンダ・Zの特徴といえば黒く縁取りされた通称“水中メガネ”リアハッチ。

Re-Z もこの意匠とガラス部分が開閉する仕様を受け継ぎ、専用にガラスを切り出して再現している。

リアハッチはノーマルのCR-Z よりも延長しつつスチールで造形。

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延長したゲート、フェンダー、バンパーの重なる部分は、クルマのフェンダー後端部が折り返されていることから非常に苦労したとのこと。

配置に違和感ないエンブレムはその処理部分の目隠しの意味も。

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テールランプはモビリオスパイクから流用。

あらゆる部分に様々な車種からの細かいパーツ流用が行われているため、どのパーツが何を利用しているかなどチェックしていくことも楽しみ方のひとつだという。

モチーフとベース双方の特徴を活かし懐かしくも新しいカタチを作り上げる!

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ドアやルーフ、クォーターパネルなど車体の骨格には一切手を加えずリデザインし、CR-Z の印象を一切打ち消しているのは脅威的。

リアバンパーはルーフ付近まで縦に延長し、水中メガネとテールの絶妙な距離感を演出。

ベースとなるカッティングエッジなドライバーズカーではなく、2人でゆったりと楽しめるデートカーとしてのコンセプトがしっかりと生かされたファニーフォルムとしてのキャラ作りも徹底されている。

N360のホットバージョン、初代Zは当時の若者を虜にした元祖デートカー

02_am197308_z00009_01003H のコピーのコピー

独特なリアビューは潜水夫が被る水中メガネを連想させる初代ホンダ・Z。

走りを印象付けるツインキャブを搭載するホットな仕様が与えられたこともあり、当時の若者にとっては憧れの存在でもあった。

当時世代の若者にとっては、はじめての愛車という人も少なくない、昭和を代表する名車にも数えられている(’70 ~’74 年製造)。

俺らが愛した1台。水中メガネの初代CR-Z

DESIGNER: 南波大舗サン

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DESIGNER: 中野達也サン

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社内コンペで勝ち上がったプロジェクトを主導したのは、ホンダ・Zの当時を知らない20 代の南波サンと中野サン。

当時を知る重鎮たちからは「本当にZなんて作れるのか?」と訝しがられたというが、「そもそも初代Z のレプリカを作るつもりはなかった」そうで、水中メガネなどを取り入れて特徴は捉えつつも、「こんなクルマが走っていたらオモシロい」を追求し、現代的なZをコンセプトに、適度なクラシック感を取り入れていったそうだ。

当時を知る人にも知らない人にも、2シーターでデートを楽しんでもらいたい。

そんな初代Zの位置付けまでも踏襲しているのもRe-Z のポイントだ。

メーカー直系の技術力が大暴走!?市販可能なクオリティで現代版Zを創造!【Re-Z CR-Z】

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エンブレムはホンダN シリーズの純正エンブレムを流用し、90°傾けてマウント。

ノーマルよりもしなやかに伸びたボンネットはCR-Z のスポーティさを柔らかにイメチェン。

CR-X などホットハッチスポーツの意匠を受け継いだ未来派ハイブリッドカー、CR-Zが初代Z のオマージュや、特徴的なマスク、インテリアメイクでネオクラ感漂うも万人受けするキュートさを合わせ持つデートカーとして見事転生した。

2シーターに広々ラゲッジはデートカーらしいコンセプト

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フロントシートはモンキー50 周年記念車のシート表皮を使用してセンターパッドを張り替え。

クラシックなチェック柄が適度に昭和臭さを演出してくれる。

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もちろんデートカーのコンセプトに合わせ、リアシートを潰して2シーター化。後部座席スペースはラゲッジとして活用している。

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ヘッドライトはN-ONE から流用しつつ、ヘッドライトベゼルの造形を楕円に歪ませることでライト自体のイメージをリニューアル。

バンパーに収まるLED フォグはアコード用を流用している。

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CR-Z のシャープな印象を打ち消すように、フロントフェンダーからボンネットにかけてすべて作り直される。

丸みをもたせたフォルムや新たに加えられるプレスラインなど、緻密な作り込みもポイント。

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純正よりも1インチダウンする足元は、クラシック感を表現するポイント。

飾りすぎないシンプルな造形のエンケイ・RC-T5 は、昭和イメージの水中メガネにもジャストフィット。

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マウント部分を新設したミラーは、旧車カスタムの大定番、ビタローニ・カリフォルニア。

フォルムのまとまりを優先するため、あえてホンダ車流用ではなくアフター製品をセット。

流用&アレンジでスタイル一新!もちろん作り込みも抜かりなし

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インパネ周りはCR-Z のダッシュボードをベースにメーター類はフルでオートメーターに変更。

ステアリングもステップワゴンの3 本スポークを利用してクラシカルなイメージを持たせる。

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埋め込み式オーディオのインターフェイスなども、すっきりとしたインテリアメイクに貢献している。

 

 

芸文社 / カスタムカーvol.475

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/渡邊大輔

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元の投稿: 車 カスタムカー, 改造車 専門WEBマガジン | tuners(チューナーズ)
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