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大阪市中央区で昨年4月、密輸された金塊15キロを換金した直後に会社経営者らが襲われた事件を巡り、襲撃グループの指示役だった男(47)=強盗致傷罪で起訴=が乗っていた車から大量の覚醒剤が見つかったことが、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警は近く、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕する方針。男は山口組傘下組織の関係者とみられ、府警は覚醒剤の売り上げが暴力団の資金源になったとみている。
捜査関係者によると、男は今年2月、山梨県内のホテルに止めていた乗用車内に密売目的の覚醒剤1キロ(末端価格6000万円相当)以上を所持していた疑いが持たれている。
襲撃事件は昨年4月、大阪市中央区の路上で起きた。起訴状によると、男は暴力団幹部の男(44)=同罪で起訴=ら7人と共謀し、金塊を換金して現金約7000万円を運んでいた会社経営者の男性(43)ら2人に催涙スプレーを噴射したり、顔面を殴ったりして重軽傷を負わせたが、現金は奪えなかった。