外観はキープコンセプトながら
中身は最新現代的に生まれ変わった“G”
39年もの長きに渡り多くの人に愛されてきたGクラスが今年ついに新型へとフルモデルチェンジを果たした。タフネスさとモダンな機能が融合した最新のGをじっくりとインプレッション。
【Mercedes-Benz G-Class】
この写真を見て”Gクラスがフルモデルチェンジした”と聞かされても、多くの読者が信じられないのではないのか? しかし、Gクラスは紛れもなく生まれ変わった。サスペンション形式は前後ともに一新され、フレームのデザインも改められ、ドライブトレインもまったく新しいデザインとされたのだ。
では、なぜメルセデスはGクラスのスタイリングには手をつけずに中身を全面的に見直したのか? まずはこの点をご説明しよう。
NATO軍の軍用車としても採用されるほど圧倒的なオフロード性能と耐久性を兼ね備えたGクラスには、そうしたヘビーデューティーな側面とは別に華やかな横顔を持っている。タキシードやイブニングドレスをまとったセレブリティたちが夜ごと開かれるパーティにGクラスで乗り付ける……。
直線的で無骨ともいえるあのデザインが、むしろゴージャスでファッショナブルだと受け止められているのだ。
そこでメルセデスは、ユニークな外観にはなるべく手をつけることなく、最新のテクノロジーを取り入れて現代的なオンロード性能や最先端の安全装備などを盛り込む方針を固める。こうしてできあがったのが、デビューから39年目にして誕生した2代目Gクラスなのである。