30プリウス DEAD OR ALIVE
エゴな足回りに刮目せよ!! 【エコ→エゴへのモディファイバトル勃発!】
30プリウスの中古車相場が落ち着き始めた昨今——。それと反比例するように、カスタムベースとしての注目度はグングン急上昇中!! カスタムの手法も過激な方向へ進む中、特に優れた2台をピックアップ。生きるか死ぬか、30プリウスのモディファイバトルの開幕だ!
ベースカー | プリウス ’10 年型 |
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オーナー | 吉田光洋サン(福島県いわき市) |
今から7年前に家族のアシとして購入した30プリウスは、クルマの入れ替えを機に下取りではなく、オーナーのプロジェクトカーという第二の車生を与えられ、再びスポットライトを浴びることとなった。捨てずにガンガン使い倒すべし!これぞ本来のエコカーの姿だ!
宇宙を飛行しているような内装と地を這うような外観の融合!!
「ストローク全域でフェンダーツラツラにしたい」そんな純粋な(?)動機から、吉田サンのプロジェクトはスタートした。フロントはロワアーム加工とワンオフの車高調でストロークに合わせて絶妙にキャンバーがついてフェンダー内に収まるセッティングに。
リアサスペンションは、ワンオフのメンバーを製作して理想のストロークを追求してマルチリンク化。さらにボディを貫通して伸びたスイングアームをトランク内のショックを押すプッシュロッド方式に変更。
これに合わせてレクサスRC Fを意識したラインでフェンダーをフレアし、30プリウスでは通常ありえない鬼キャンストロークを実現したのだ。
実は足回りばかりがクローズアップされがちだが、このクルマの凄みはインテリアにもあり。アラフォーの吉田サンが若い頃にイメージした未来の世界を演出したインテリアは、同世代なら誰もが「そうそう、コレコレ!」と感涙してしまうデザイン満載なのだ。
アシンメトリーなパイプ配置や、六角形の連続模様、さらにはコンピューター草創期のデジタルフォントなど、吉田サン曰く「ガンダムというよりダンバイン」という絶妙な世界観が存分に表現されている。
車内に配置されたサスペンションは、この世界観を表現するためといっても過言ではない。家族グルマを車両入れ替えを機にプロジェクトカーに転用し、コツコツ現在の姿に仕上げてきた吉田サン。
’16足回りの大幅リニューアルを経てようやく一応の完成形となった。エコというキーワードでバカ売れした30プリウスは、簡単に入手できるカスタムに最適なベースカーでもあるのだ。
車検3回で廃車にするのではなく、こうやって再びエコカーをカスタムのベースに再利用してこそ、本当のエコなのかもしれない。
リアはワンオフのマルチリンク
リアサスペンションは、理想の軌跡を描くように、試行錯誤でワンオフ製作したマルチリンクという大作。ワンオフのメンバーにピロ化した各部のアーム類もワンオフ。さらにピロ化したことで、各部のアームは長さを調整できるターンバックル化してあり、タイヤ角度やアライメントの調整幅をかなり広く設定している。
シルバーとブルーで統一されたインテリアは、このクルマのもうひとつの見どころ。内張はシルバーとブルーの生地で全面総張り替え。吉田サンが思い描く未来感と、宙に浮いたセンターコンソールやボタン操作のシフターなど、30プリウスのデザインが見事にマッチしている。クルマは地を這って走るのに、気分は宇宙を駈けるパイロット!
ホイールはワークのデュランダルDD5.2で、フロント19×9.5J OUT15にスペーサー60mm、リアは19 ×11J IN19にスペーサー50mmというプリウスではありえないサイズ。これにフロント215/35-19、リア245/35-19を履く。
近未来なインテリアは吉田サンが若い頃に見た「’80年代の近未来」をイメージ。「若い頃って、こういう未来を想像してましたよね」とうれしそうだ。
外装はエイムゲインのTYPE3をベースに大幅加工を施したエアロを纏う。レクサスIS F風の上下2連の4本出しエキゾーストや、リアのアンダーディフューザーなどオリジナルのモディファイは、魅せるだけでなく、ボディ下のクリアランス確保にも役立っている。
【これぞ唯我独尊!俺の”エゴ”カーメイキング】
トランクなんて使えなくていい!魅せるサスペンションを配置
ボディを貫通して車内に伸びたスイングアームや倒立配置したコイルオーバーショック、そしてそれらを支えるワンオフのメンバーなど、トランクはサスペンションを魅せるためのスペース。さらに金属やシルバーペイントを多用し、全体的に未来っぽい空間になっているのだ。三角形に肉抜きしたメンバーや、アシンメトリーに配置したパイプ、パネルに入れられたデザインなど、オーナーの「’80年代にイメージした近未来」が存分に表現されている。
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元の投稿: 車 カスタムカー, 改造車 専門WEBマガジン | tuners(チューナーズ)
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