「ジュリア」と変わらない低重心感
SUVを感じさせない洗練の走りだった
「アルファロメオ」というと、輸入車の中でもコダワリのブランド……、そんなイメージが強い。
ざっくりと、1960~1970年代の名車を愛でるディープなマニアか、155以降あたりの近年のFFモデルを颯爽と乗りこなして楽しんでいるのがオーナー像といったところか。
ところで100年を超える歴史のある「アルファロメオ」は、ここにきてブランドイメージを一新させてきた。その方向性はスポーツイメージをいっそう推し進め、同時に高級化路線も打ち出すというもの。
その第1弾がセダンの『ジュリア』。そして第2弾となるのが、今回試乗したアルファロメオ初となる本格SUV『ステルヴィオ』だ。
2017年に登場した新セダン『ジュリア』は、FR(後輪駆動)のまったく新しいプラットフォームを採用。50:50の前後重量配分を始め、新時代のアルファロメオを象徴する走り、スタイルで注目を集めている。
そのジュリアをベースに仕立てられたのが『ステルヴィオ』だ。
遠く遡ればミリタリーユースの”AR51″などあったが、現代的な本格SUVとしては、もちろんアルファロメオにとって史上初。