警視庁は11日、金塊を密輸しようとしたとして、住所、職業不詳の井上順容疑者(35)を関税法違反などの疑いで逮捕した。警視庁はこれまで、暴力団関係者や「半グレ」と呼ばれる準暴力団の関係者ら計8人を逮捕しており、井上容疑者は行方を追っていた最後の一人だった。井上容疑者は容疑を認めている。
警視庁は、9人が昨年8~12月、香港や中国から約48億円相当の金塊を密輸して販売し、約3億9千万円の利益を得たとみている。
捜査関係者によると、逮捕容疑は仲間と共謀して昨年12月6~7日、中国・広州白雲空港から金塊約28キロ(計約1億2700万円相当)を成田空港に密輸しようとしたというもの。東京税関の職員に発見され、未遂に終わった。