全国の警察が今年1~6月に摘発した暴力団の構成員や準構成員らのうち指定暴力団・六代目山口組は昨年同期比281人減の2428人で、神戸山口組は387人減の1088人だったことが27日、警察庁のまとめで分かった。全体の摘発は989人減の7825人。この2団体だけで全体の4割を超えた。
神戸山口組から離脱し、3月に指定暴力団に指定された任侠山口組については、指定のための意見聴取を受けた2月9日から7月31日までに61人を摘発した。
警察庁によると、昨年4月に任侠山口組が結成を表明して以降、今年6月末まで、神戸山口組と任侠山口組の関係者が絡む事件は8件発生。うち5件で構成員ら23人を摘発した。
また、全体の摘発を罪種別に見ると、覚せい剤取締法違反が2091人で最も多く、次いで傷害913人、詐欺829人、窃盗767人などだった。