斬新なスタイルと最新技術の投入で
高級スポーツを伝説化させたSL初代モデル
100年を超えるメルセデス・ベンツの長いヒストリーのなかで様々なモデルが世に輩出され逸話や伝説と共に語り継がれてきた。
「メルセデス・アーカイブ」の第1回は、名車『300SL』をフィーチャーする。
ドイツ語で「超軽量」を意味する「スーパー・リヒト」に由来する伝統の称号、SL。現在のメルセデス・ベンツのラインアップにおいても特に趣味性の強い、そして個性的なモデルとして人気が高い。
現在にまで続くSLのヒストリーにおいて、その原点にあるのは1964年のニューヨーク・ショーで初披露された「300SL=W198」だった。それに先行してメルセデス・ベンツからは1952年に当時のスポーツカーレース用の車両として「300SLプロトタイプ=W194」を発表しており、同年のル・マン24時間やカレラ・パナメリカーナ・メキシコなどの過酷なレースを制覇したのだ。