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王道のラフメッシュデザイン「シュヴァート クヴェル」/華麗さとワイド感を持つ「シュヴァート レグニッツ」

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WORK SCHWERT QUELL / REGNITZ

その鋳造美、水の如し

どんなに高価な上着を羽織っていても、足元のチョイスひとつで全てが台無しになってしまう。それはクルマもまったく同じだ。ここからのパートでは、カスタムカーの着こなしをワンランク上へと押し上げる最新ホイールをご紹介しよう。

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日本屈指のホイールコンストラクター、ワークが掲げる「シュヴァート」は、セダンやミニバン等、ラグジュアリー志向の強いユーザーにとって憧れのブランド。

シーンに不可欠として支持されてきた、知らぬはモグリな存在だ。関心の高さは数値にも表れており、ブランド生誕10年で実売30万本越えと大成功を収めている。

そもそもシュヴァートとは、西洋剣を意味するドイツ語。中世薫るユーロなブランドだ。従来品は、らしさを意識した鋭利感の強い〝切削美〟で魅了してきたが、最新作「クヴェル」(=泉)と「レグニッツ」(=河)は、それとは次元が違う意匠性を追究している。

最新技術を駆使した極限の〝鋳造美〟が魅力であり、目で見えぬ品質面にもアドバンテージありと、新世紀を司るに相応しい仕上がりを有している。

新作では、伝家の宝刀といえる切削はあえて採用せず、モデル名にも見て取れるが「水」という流体が持つ無形の美しさや、自然の曲線美に配慮し、鋳物の素の良さを取り込んだ。

極限まで細くしたスポークによる限界への挑戦、鋳造だからなせる滑らかな面のほか、立体的なスポークやリムの高低差で魅せる表情の豊かさが特徴だ。

これまでを仮に「硬」とすれば、新世代に息づくのは「柔」の美しさ。優美な空気感に、ラグジュアリーの新たな可能性を求めた野心作となっている。

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新作「クヴェル」と「レグニッツ」は、優劣付けがたい姉妹モデル。単純にデザインこそ異なるものの、投入されるテクノロジーやリム、カラバリ、サイズ、価格はすべて共通となっている。

王道のラフメッシュを10交点デザインとした「クヴェル」にも、新生シュヴァートのコンセプトである〝柔らかな曲面処理の美しさ〟は色濃く反映されており、メッシュ特有のY字スポークを包み込むような鋳肌のソフトな面は、新作鋳造の大きな醍醐味といえる。

センターパート周辺を落ち込ませ、スポークとリムファスナーに高低差を設けることで強調したメリハリ感、ユーザーニーズが高いリム深度は、新生シュヴァートを語る上ではずせない。

スポークエンドの先端部の幅は、レグニッツ同様僅か4ミリ! と、ワーク鋳造史上最も細い。一見華奢すぎと思えるその繊細さが、見た目の印象をよりアーティスティックな領域へ誘うのだ。

2ピースの構造特性を活かした、様々な別注メニューにも対応。ミリ単位のインセットオーダーはその最たるものだが、色の選択肢も柔軟。

標準はバフアルマイトリム、ピアス&バルブがともにクロームだが、それらを自由に変更できる。ディスクカラーは標準2色のほかに、ブランドの垣根を越えた16色からも選択可と自由にカスタム可能。

余談だが、18/17/15インチのエントリー向けサイズが中心となる、クヴェル限定となる「クヴェル ソロ」も発売決定。こちらはピアスレスのシンプルな1ピースとなっている。

一方、華麗さとワイド感を合わせ持つ「レグニッツ」は、極細のスポークが連続したフィン系である。「クヴェル」とは相反するデザインながら共通する特徴は数多く、新生シュヴァートの最大の特徴である、曲面のみで構成されたソフトな美しさはこちらにもしっかりと息づいている。

ワーク内でも上位クラスに位置づけられ、高級車を中心に支持を集めてきたシュヴァート。今回の新世紀突入にあわせ、「レグニッツ」「クヴェル」共に、よりハイレベルな技術も投入されているが、ここではあえてパッと見るだけでは本質が掴みにくいリムに注目したい。

まずフランジがそもそも違い、新生シュヴァートでは「ワークソリッドリム」と呼ぶ最新版を標準採用した。

これはフランジの搾り込み加工を改良し、強度と剛性をアップした上級フランジで、万が一タイヤ圧が下がった場合でも、タイヤのビードがよりズレにくいなど、メリットが大きい形状となる。

すなわちホイールの精度、安全性を確保するうえで重要となるリムの強度、剛性を、一般的な鋳造品を大きく上回るレベルで手に入れているのだ。フィンスポークの「レグニッツ」、そしてメッシュの「クヴェル」。

両者の改善、そして進化は、ハイセンスなビジュアル性だけでなく、品質面にも及んでいるのだ。

 

SCHWERT QUELL

泉から湧きいずる水の如き、たおやかな曲線美。

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新生シュヴァート共通のディスクカラーは2 色あり、「ブリリアントシルバーブラック」は黒ベースに光輝シルバーを載せた複層色だ。表面、側面と、陰影で変わる味わい深さが醍醐味。一新のオーナメントは、料金変更なしで2色から選べる( 写真はブロンズ調の「マットグレー」)。

 

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「シルキーリッチシルバー」は、優美な鋳造曲面にさらなる付加価値を与える、シルクのような上質な風合いが特徴。特撮物が装着する樹脂製オーナメントは、もう1 つの色である「スピン」。レコード盤のような切削痕を加え、トップコートクリアで仕上げたシルバー系カラーである。

 

QUELL 19inch 2PIECE/FULL REVERSE

SIZE:19 × 7.5J ~ 19 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥69,000 ~ 81,000

QUELL 20inch 2PIECE/FULL REVERSE

SIZE:20 × 8.0J ~ 20 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥80,000 ~ 91,000

QUELL 20inch 2PIECE/REVERSE STEP RIM

SIZE:20 × 8.0J ~ 20 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥80,000 ~ 91,000

QUELL 21inch 2PIECE/REVERSE STEP RIM

SIZE:21 × 8.5J ~ 21 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥97,000 ~ 115,000

 

SCHWERT REGNITZ

幾筋にも伸びる繊細な水流を彷彿とさせるスポークデザイン。

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色やサイズは「クヴェル」共通。特殊P.C.D. でも製作可能なため、欧州車など、外車にも履ける。21 インチは段付きステップリムのみ、20はフルリバースとステップが、19 はフルリバースのみとなる。意匠性とリム深度を重視し、ハイディスクも含めたスタンダードディスク設定にしている。

 

REGNITZ 19inch 2PIECE/FULL REVERSE

SIZE:19 × 7.5J ~ 19 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥69,000 ~ 81,000

REGNITZ 20inch 2PIECE/FULL REVERSE

SIZE:20 × 8.0J ~ 20 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥80,000 ~ 91,000

REGNITZ 20inch 2PIECE/REVERSE STEP RIM

SIZE:20 × 8.0J ~ 20 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥80,000 ~ 91,000

REGNITZ 21inch 2PIECE/REVERSE STEP RIM

SIZE:21 × 8.5J ~ 21 × 12.5J

COLOR:ブリリアントシルバーブラック、シルキーリッチシルバー

PRICE:¥97,000 ~ 115,000

 

お問い合わせ WORK

Tel / 06-6746-2859

HP / www.work-wheel.co.jp

 

カスタムカー完全ガイドvol.02

マガジンボックス

 

Text |杉山雄二 Yuji Sugiyama

Photo |石河正武 Masatake Ishiko

 

 


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元の投稿: 車 カスタムカー, 改造車 専門WEBマガジン | tuners(チューナーズ)
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